「アール・デコ」の建築
「和田山」から山東へ抜ける「宝珠峠」の途中、標高約144mの尾根の先端に位置する「茶すり山古墳」は、5世紀前葉の大型「円墳」です。
「円墳」としては奈良県「富雄丸山古墳」よりも大きく、近畿地方最大規模を有しています。
直径約90m、高さ約18mの「円墳」で、2段に築成されていたと考えられています。
「墳頂」には東西約36m、南北約30mの楕円形の広い平坦面があり、そのやや内側には、「円筒埴輪」や「朝顔形埴輪」が巡り、段築平坦面にも「埴輪」が列状に並べられていたということです。
斜面には「葺石」が見られますが多くは流出しているといいます。また、「墳頂」部には二つの埋葬施設があり、大型の「第1主体部」とこれより小さい「第2主体部」が並んでいます。
調査の結果、「墳丘」の規模や中心主体の内容がほぼ判明し、中央政権(ヤマト政権)と強く結びついた首長の墓であることが確認されているといいます。
(讀賣新聞:13.09.25)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所