「大阪 大国技館」

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:名建築/迷建築

 昭和初期、大阪市東部の城北川沿いに「大阪 大国技館」がありました。昭和の大横綱「双葉山」(1912~1968年)らが活躍しましたが、昭和戦争後に取り壊され、跡地は団地になりました。
 「大阪 大国技館」は1937年5月に完成した鉄筋コンクリート造4階建てで、こけら落としの興行には「双葉山」が出場し、満員の日が続いたと伝わっていますが、戦争の影響などで興行は3年後に終了しました。本場所は行われず、興行が計7回行われたようです。
 「倉庫」などに転用された後、1951年頃に解体され、周辺は住宅地になりました。
 「大阪市」では1919年、浪速区・新世界に「大阪国技館」が建てられましたが、1927年には「映画館」になったため、【大阪でも相撲の常設館を】との機運が高まり、「大阪 大国技館」が建てられたとのこと。
 閉鎖後、大阪では相撲興行のための施設はなくなり、現在は毎春、「府立体育会館」(ボディメーカーコロシアム、浪速区)で大相撲春場所が行われています。








(讀賣新聞:13.09.21夕刊)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

高塚哲治
専門家

高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

欠陥住宅問題を解決し良質な建築の創造へ導く一級建築士

高塚哲治プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼