「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式
皇居内にあり、明治憲法下で天皇の最高諮問機関とされた「旧枢密院庁舎」の改修が終わり、29年ぶりに「皇宮警察本部庁舎」として使われます。
取り壊しも検討されたようですが、「国会議事堂」と並ぶ「大正の官庁建築を代表する建物」として改修されました。天皇、皇后両陛下も29日に視察されています。
「枢密院庁舎」は1921(大正10)年に完成した「古代ギリシャ様式」を採り入れ、鉄筋コンクリート2階建ての建築物です。
玄関ホールには「ステンドグラス」が取り付けられ、内部の壁や扉には「アールヌーボー様式」が採用されています。今回工事で、玄関前に青銅色の電灯が復元されています。
「枢密院」は明治維新を担った元勲ら藩閥政治家、官僚らが顧問官に名を連ね、皇室や憲法に関する重要事項を審議していましたが、戦後の47年に廃止されました。庁舎は、2006年から合計5億5千万円をかけて耐震補強などの改修工事が進められていました。「皇宮警察」の本部長室や警務課などが移り、現庁舎には護衛部などが残るとういことです。
《讀賣新聞13.05.30》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所