「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式
「伊勢神宮」(三重県伊勢市)と「出雲大社」(島根県出雲市)が、そろって遷宮を迎えます。「伊勢神宮」は20年に一度、「出雲大社」が原則として60年に一度ですから、同じ年の遷宮は1053年(昭和28年)以来60年ぶりとなります。
「伊勢神宮」には「天照大神」(あまてらすおおみかみ)をまつる「内宮」(ないくう)と「豊受大神」(とようけのおおみかみ)をまつる「外宮」(げくう)を中心に125社があります。うち、「内宮」と「外宮」のほか14の「別宮」を20年に一度、隣接する清浄な敷地にそっくり建て替えます。62回目となる今回の遷宮は、8年前の5月から一連の行事として続けられ、予算は550億円規模ということです。
「出雲大社」の修造遷宮に関して、国宝の「本殿」で5年前から続く檜皮葺(ひわだぶき)屋根の葺(ふ)きかえなどの大改修は、ほぼ終わっています。「本殿」は、1744年(延享元年)に建てられ、「大国主大神」(おおくにぬしのおおかみ)がまつられています。工事中は仮の「本殿」にうつっている「大国主大神」を本殿に戻す「本殿遷座祭」が5月10日に行われます。
その後も境内周辺の改修は続き、すべての修造を終えるのは3年後ということです。予算総額80億円に上ります。
遷宮は江戸初期の1609年(慶長14年)からは、ほぼ60年に一度行われ、「蘇(よみがえ)りの思想」といわれるように、大改修で本殿を新たにしています。
なお、残念ながら「伊勢神宮」の「遷御の儀」、「出雲大社」の「本殿遷座祭」ともに、参列できるのは関係者だけで、儀式中は境内地に立ち入りができません。
《讀賣新聞13.04.17》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所