「世界遺産」内戦で破壊:シリア

高塚哲治

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テーマ:名建築/迷建築

 シリア北部の都市アレッポで、「世界遺産」に登録されている「モスク」の石造りの塔「ミナレット」が、内戦で完全に破壊されたことが明らかになりました。
破壊されたのは、「世界遺産」に登録されている「古代都市アレッポ」の一部で、11世紀に建造された「大モスク」の「ミナレット」です。
 反政府勢力側が4月24日に撮影したとされる映像には、高さ45mあった石造りの塔が跡形もなく崩れ、荒れ果てたモスクの敷地には、瓦礫が積み上がっている様子が記録されています。
 「世界遺産」の保護に取り組むユネスコは、昨年10月、「イスラム世界で最も美しいモスクの1つ」として、「大モスク」が脅威にさらされていることに強い懸念を示していました。
 シリアでは、昨年9月に同じく世界遺産に登録されている「スーク」と呼ばれる市場がほぼ焼失するなど、国内に6か所ある[世界遺産]のうち5箇所が戦闘の被害を受けています。
 貴重な歴史的建造物が失われることは残念でなりません。








《讀賣新聞13.04.25夕刊》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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