国内市場縮小で「住宅産業」は「東南アジア」へ進出
通常、住宅を「つくる」「かう」という行動(住まうという日常性を求める行動)は、「非日常的な行動」であると認識すべきです。多くの人たちは住宅を「つくる」「かう」のプロセスを経験したことがないため、なにから始めたら良いのわからず、いきなり「ハウスメーカー」の住宅展示場の見学や、住宅雑誌を読み始めることになります。
一生に一度の大きな買い物となるのですが、住宅を「つくる」「かう」の全体像が見えない、極めて不安なスタートを切ることになります。下表のように、住宅を「つくる」「かう」の選択肢はプロセスを含めて無数存在します。
「衣食住」は基本的な生活原理ですが、住まいに関する日常的な関心や住まいづくりの知識が少ないことに原因があります。昔は、親から子へと伝え継がれる住まいの知恵や住まい方があり、親子が住まいの維持管理に関わることによって、「住」への関心や知識が日常的に培われていましたが、「核家族化」「個人の尊重」などから、その継承が途絶える中、建築の高度化(住宅の産業化)が進んでしまったことに問題が潜んでいます。
利便性追求よりも長持ちする住まいづくり、量よりも質を重んじ、いかに安心・安全な住まいづくりの路線を築いていけるかが、日本社会の大きな課題となっています。
住宅を「つくる」「かう」に関して、適切な支援を求めることができる専門家は、高度な知識と経験を有したCMr(コンストラクションマネジャー)以外に存在しません。
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所