「ライフサイクルマネジメント」:コンクリートの劣化
マンションの多くの構造躯体(柱・壁・・屋根・床等)は、鉄筋コンクリート造(RC造)または鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)です。
躯体コンクリートは、建築物の経年や収縮性状等、あるいは施工時の不良工事により、「ひび割れや欠損」「鉄筋露出」などの不具合が発生します。このような劣化を放置すると、漏水や建築物の構造強度に影響を及ぼすことになります。そのため、劣化部分を改修して健全な躯体に戻し、「長寿命化」や「コンクリート等の剥落防止」「漏水防止」などを目的としたコンクリート補修を行う必要が生じます。
工事は、「ひび割れ補修」「露出鉄筋の錆補修」「欠損したコンクリートの補修」の他、モルタル仕上げが用いられている場合は、浮き補修としてコンクリートとモルタルとの隙間に「エポキシ樹脂接着剤を注入する工事」などがあります。
正確な補修数量は、足場を使用して詳細に調査しないと把握できないため、一般的には想定した数量で見積書を作成して契約を行い、工事着手後に数量を確定して見積時の単価で清算する実数精算方式が採用されます。
設計監理/調査鑑定/CM(コンストラクションマネジメント)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所