「ライフサイクルマネジメント」:コンクリートの劣化
適切な時期に行うマンションの「診断」は、マンションの価値を維持/向上させるために不可欠な行為です。我々にとっての「健康診断/人間ドッグ/精密検査」と同じです。そして、大規模修繕を実施する場合には、「診断」に基づく的確な修繕「設計」と工事の「監理」も必須となります。
マンション「管理会社」の主導で大規模修繕工事が実施される場合、「診断」「設計」「監理」費用を低く押え、「工事」(工事の発注、工事費、工事内容など)を曖昧にする意思がはたらきがちになります。そのため、的確に「診断」「設計」「監理」を実施する技術者が不在になり、マンションの陳腐化につながってしまいます。
統計的に、「診断」「設計」「監理」に要する一戸当りの費用は下表のとおりですが、十分な「診断」「設計」「監理」費用を見込むことで、「工事」内容の透明化とその何十倍もの価値を得ることができることを認識すべきです。
各自が毎月支払う「管理費」「修繕積立金」を賢く有効に使いたいものです。
設計監理/調査鑑定/CM(コンストラクションマネジメント)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所