オルネラ・ヴァノー二「逢いびき」
「グランドツアー」とは、イギリスの支配階級や貴族の子弟たちが、教育の最後の仕上げとして体験することになる、比較的長い期間(数カ月から場合によっては二年間程度まで)の《イタリア旅行》のことで、17世紀の末にはじまり18世紀後半においてピークに達したといわれています。
時はまさに、名高い哲学者「ジョン・ロック」が、その『教育論』1693年)において、冒険心や勇気、決断力や礼儀作法を養う絶好の機会として、若者の旅を大いに推奨していた時代でもありました。文字どおり「かわいい子には旅をさせろ」というわけで、その旅は子どもから大人への通過儀礼でもあったようです。
そろそろ、またイタリア旅行を計画することにしましょう!
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所