「建築って何?(33)」雷に注意を!「避雷設備」

高塚哲治

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テーマ:建築の仕組み

 このところ「落雷」が多く、人命も奪われています。
建築基準法の規定で、高さ20mを超える建築物には有効な「避雷設備」を設ける必要があります。また、消防法/火薬類取締法においても、危険物や火薬類を貯蔵したり、取り扱ったりする場所に、有効な「避雷設備」を設けるよう規定されています。
 「避雷設備」は、「受雷部」(雷撃を受け止めるために使用する金属体)、「避雷導線」(雷電流を流すために、受雷部と接地極とを接続する導線)および「接地極」(「避雷導線」と大地とを電気的に接続するために、地中に埋設した導体)から構成され、雷撃によって生する火災、破損または人畜への傷害を防止することを目的としたものの総称です。
 「避雷方式」としては、「突針方式」(空中に突出させた受雷部によるもの)「むね上導体方式」(むね、パラペットまたは屋根などの上に沿って設置した「受雷部」によるもの)、「ケージ方式」(避雷を目的として、被保護物全体を包む連続的な網状導体によるもの)、「独立避雷針方式」(被保護物から離して、地上に独立した突針を受雷部とする「避雷設備」)、「独立架空地縁方式」(被保護物の上方にこれと適当な距離を置いて架線した導線を「受雷部」とし、かつ被保護物から独立した「避雷設備」)の5種類があります。
 「落雷」にはくれぐれも注意してください。



設計監理/調査鑑定/CM(コンストラクションマネジメント)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治
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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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