かしこく売価を上げよう・・・?   値入(粗利益)高を上げる6つの方法

新谷千里

新谷千里

テーマ:スーパーマーケットの販売戦略

原材料費や人件費や物流コストなどの高騰が続く中、多くのスーパーマーケット経営者が「値上げをしなければならない、しかし客離れが怖い」というジレンマに直面しています。

ただ機械的に棚札の価格を書き換えるだけでは、お客様は敏感に反応し、競合店へと流れてしまいます。

今求められているのは、単なる「値上げ」ではなく、お客様に納得感を持って選んでいただく「価値の向上」です。

今回は、心理的な抵抗感を減らしながら、かしこく値入高(粗利)を改善するための6つの仕掛けについて解説します。

1.高付加価値の限定商品を投入する

定番品の価格を上げるのは勇気がいりますが、「今しか買えない特別な商品」であれば、高い値付けでも受け入れられやすくなります。

例えば、特定の産地や希少な部位、あるいは有名シェフ監修の総菜など、「他所にはない価値」を付加した限定商品をラインナップに加えましょう。

これが全体の利益率を底上げする牽引役となります。

2.セット販売でまとめ買いを促す

「1個150円、3個で400円」といったバンドル販売は、一見すると単価を下げているように見えますが、実は「ついで買い」を誘発し、1回あたりの購入個数を増やす強力な手法です。

単品の利益に固執せず、セットにすることで「1回の買い物での総利益(値入高)」を最大化させる視点を持ちましょう。

3.試食販売で価値を体感させる

価格が高いと感じる最大の理由は、その商品の「良さ」が伝わっていないからです。

五感に訴える試食販売は、味・香り・食感をダイレクトに伝え、「この品質ならこの価格でも納得」という心理的スイッチを入れます。

特に高単価な果物やこだわりの加工品において、試食は最強の販促ツールとなります。

4.ストーリー性を持たせたPOPで感情に訴える

スペック(容量や価格)だけのPOPは、価格比較の対象にしかなりません。

「生産者の〇〇さんが3年かけて開発した」「スタッフが全員試食して一番人気だった」といったストーリーを添えてください。人は「情報」を買う生き物です。

感情が動いたとき、お客様は価格の優先順位を下げてくれます。

5.ポイントアップキャンペーン

直接的な値下げ(特売)は利益を削りますが、ポイント付与は「次回の来店」を約束させる投資です。

特定の商品に対して「ポイント5倍」などの設定をすることで、売価を維持したまま、お客様にお得感を感じてもらうことができます。

実質的な値引き原資をコントロールしやすいのもメリットです。

6.季節限定フェアでワクワク感を演出

「北海道フェア」や「お花見特集」など、イベント性を打ち出すことで、売場は「買い物の場」から「体験の場」へと変わります。

お祭り気分のワクワク感は、消費者の財布の紐を緩める効果があります。

季節行事に関連づけた関連陳列を行い、高利益な関連商品をセットで手に取ってもらう仕掛けを作りましょう。


「つい買いたくなる」仕掛けの根底にあるのは、お客様に対する「新しい提案」です。

価格を上げることへの恐怖心を捨て、「どうすればこの価格以上の満足を提供できるか」に思考を切り替えてみてください。

現場の小さな工夫の積み重ねが、結果として店舗の健全な利益へとつながります。

利益改善にお悩みの際は、ぜひ現場の視点を持つプロにご相談ください。

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有限会社サミットリテイリングセンター

100社以上の業績向上を実現した業務改善のプロ。売れてしまう実践的マーケティングとオペレーション改善とコスト削減。他では教えてくれない理論と実践で、競争の厳しい時代に確実に営業利益を向上させます。

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