生産性向上で営業利益2倍を実現する‼2018年度計画の立て方【商人舎magazine2月号】原稿
スーパーマーケットの現場において、売場の差は、人の差です。
「同じ商品を使っているのに、売れる店と売れない店がある」
「同じ売場面積なのに、利益がまったく違う」
その違いは、一体何だと思いますか?
POPでも、企画でも、システムでもありません。
答えはたったひとつ。「伝えて(教えて)いる人がいるかどうか」です。
与える人がいる売場は、動く
知識や経験を持っていながら、それを現場で伝えていない人は多くいます。
「言わなくてもわかるだろう」「教えるのが面倒だ」「そんな時間がない」
そうして、自分の中だけで完結してしまっているのです。
そうなると、部下は育たず、現場はバラバラになり、売場は動きません。
一方で、自分の知識や経験を惜しまず伝える人がいると、周囲の人が育ち、現場がまとまり、売場も活性化していきます。
バイヤーもチーフも社長も、「与える人」であってほしい
「自分は仕入れ担当だから関係ない」「チーフだから数字を見るのが仕事」「現場はスタッフに任せている」――本当にそれで良いのでしょうか?
現場が変わらない、部下が育たない。その原因は、「伝えていない」「与えていない」ことにあります。
仕入れた理由、陳列の工夫、POPと売り方の連携。そうした“背景”や“意図”を言葉にして現場に届けることが、与えるリーダーの役割です。
「教えたがる人」が多いお店は、自然と強くなる
全国のスーパーを見てきてわかったことがあります。
それは、売上の良いお店には必ず「教えたがる人」がいるということです。
「こう並べると動く」「この時間帯に試食を出すと売れる」
そういった会話が自然と飛び交うお店には、知識と想いの“循環”があります。
アインシュタインの言葉
あの、理論物理学者のアインシュタインの言葉に、こうあります。
「人の価値は、得たものではなく、与えたもので決まる」
どんなに知識や経験を持っていても、それを自分の中で止めてしまえば、それは“死んだ情報”です。スーパーマーケットの現場では、バックルームの隅に眠っている価値のない在庫と同じです。
自分が持っている知識や経験を言葉にして伝えたとき、誰かが育ち、現場が動き、売場が変わります。
そして、部下を育て、現場を動かし、活性化した売場に変えるためには、学びの機会を作ることもリーダーの重要な仕事なのです。不足する知識は簡単に学ぶことができるでしょう。
だからこそ、今こそ伝えたいのです。
与えた者勝ちです。
感の良い人は、お分かりになったと思います。
「お客様」に与えること(伝えること)がマーケティングなのです。
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