『マージン・ミックス』、ほとんどの人が知らない戦略的・活用術【商人舎magazine7月号】原稿
お客が、「2回目も買ってくれる」ということは、非常に重要なことです。
例えば、お客が、果物を買って、「美味しかった」という経験をすれば、その果物売場の商品を再度買ってくれる可能性は、確実に高くなるでしょう。
「あの店の果物は、美味しい」と評価してもらえれば、リピーターになる確率は高まります。
口コミだって起こる可能性があります。
売上を上げる方法は、3つです。
①購買客数を増やす
②客単価を増やす
③来店頻度を増やす
この3つです。どの様なビジネスでも、例外はありません。
お客の「良い体験」(体験価値)は、来店機会(頻度)を確実に高めることに繋がります。
売上を、どうやって上げるか?
売上で悩んでいる人は、決して少なくないと思います。
しかし、考えているだけでは、結果は出ません。
今までとは何か違う行動を取ることが、必要になって来ます。
その時に、先述の果物の事例を思い出してほしいと思います。
とても単純で、実に簡単なことです。
特売で売上を上げても、利益(儲け)に繋がらなければ、遣らないほうがましです。
少しぐらい売上がアップしても、粗利益の低下と、余分な人件費と販促経費を使うことによって、営業利益を大幅に落としてしまう結果になります。
特売をしなくても、「お客の喜ぶこと」をすれば、売上を上げることが出来ます。
客数は増えなくても、客単価が上がれば、売上は伸びることになります。
一番、コストの掛からない方法
「お客の喜ぶこと」に焦点を当てて、自分たちが遣れることを考えてみましょう。
お金を掛けないで、という条件設定をしても良いかもしれません。
お客は、「楽しいこと」「面白いこと」「遣ってもらって嬉しいこと」などには、結構簡単にお金を払ってくれます。
ここに、コストを掛けないで、売上を上げる方法が、隠れています。
また、このことは、「親切で、気遣いのある接客(対応)」などでも、言えることです。
確実に、再来店の機会が高まることになります。
「また買ってくれますか?」
安いスイカと甘いスイカ、どちらが、お金を稼ぐでしょうか?
考えるまでも無いことです。
安いだけで、美味しくなかったスイカには、リピーターは、現れないでしょう。
(気温50℃のアフリカの砂漠の真ん中では、別ですが。(笑))
要するに、「また、買ってくれるか?」が、問題なのです。
ここのところを考えて、商品を仕入れて販売すれば、ビジネスの成功の確率は、確実に高まります。
しかも、「少しぐらい高くても・・・」です。
ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)
スーパーマーケットの商売は、来店しているお客のカゴの中だけを見ていては、いけません。
顧客のAさん、Bさんが、月間、年間と、何回来店してくれるかが、重要なのです。
そして、部門や商品、サービスや人に対して、どれくらいのリピートがあるかが問題なのです。
要するに、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)の考え方を持って、売場をつくることが重要なのです。
日々の特売や、目先の売上を追うような戦術では、本当のお客の心を、掴むことはできません。
商売は、「信用を売るもの」です。
・高い品質である
・欠品をしていない
・清掃が整えられている
・気遣いのある接客がある
これらは、コンセプトの問題であり、そのことによって、戦略が立てられなければなりません。
売場を確認して、「また買いたい(来たい)」売場(商品)になっているかを、お客の視点で観察してみてください。
大きな、改善点が見つかるかも知れません。
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