徹底した“高鮮度”を売ることで地域一番店になる!
POSシステムは、スーパーにとって大きな武器であり、戦略的に活用すれば大きな収益のもととなります。
しかし、
私が知る限り、数百億円の売上をあげる中核企業でも、現場でPOSデータをうまく戦略的に活用している企業は少ないのが現実です。
ましてや数億円、数十億円規模の企業であれば、売上確認程度で、その効能自体全く知らない企業も多くあります。
手打ちのレジからPOSレジに変わってから現場の作業は大きく変わりました。
単品登録などの手間もありますが、
・レジ担当者のオペレーションの軽減
・レジ精算時の手動登録ミスの軽減
・単品や部門の販売実績の確認
・ 〃 フラッシュデータの確認
など多くのメリットを生むようになりました。
しかし、オペレーション上のメリット意外に多くの効用があるPOSシステムですが、現場で戦略的に活用できているスーパーマーケットは限定的であると言えます。
戦略的に使わなければもったいない
主な活用事例を紹介しますと、
1.販売動向の確認と対策・・・ベストレポート
日、週間、月間単位で指定して、部門やカテゴリー、売り場毎の売上高順や点数順の販売実績の
レポートを出すことができます。
売上高実績による売り場の拡縮や販売量に合わせた発注に活用して、売れ筋商品の欠品削減や無駄
な在庫の削減に繋げます。
前年の実績と比較して、傾向を確認して、機会ロス削減による売上高アップをはかる手口を見つけるこ
とができます。
2.戦略的な商品分類
戦略的に売り場を管理する方法として、売り場連動型の商品分類(登録)を行うと、その売上高に則
したフェイシング(フェイス数の拡縮)管理が可能となり、各コーナーの尺数を適正に修正しすることが
出来ます。
重点アイテムや重点コーナーの売上拡大をはかり、それらの売り場を戦略的に拡大をはかります。
3.レジの適正なシフト表の作成
店舗の曜日別、時間帯別の売上を過去に遡って見ることができます。
①直近3~4週の曜日別時間帯別の売上高(精算人数)をとり、その平均値を出す
(特出した日や時間帯のデータを削除する)
②任意の人時登録高(通常8万円程度)から、時間帯別の適正可動レジ台数を求める
④曜日別にシフト表を作成する
これらは活用法の一例です。
活用の程度によっても得られる効果は違ってきますが、大きな成果を生むことは間違いありません。
使われていないということは、あまりにももったいないことだと言えます。
その他の活用術
その他にも、
1.販売企画実績
販売企画(○○フェアなど)の商品分類や部門のグループをまたいだ企画の実績を取ることも可能
です。
販売回数を重ねるたびに企画の売上高をアップさせるための武器になります。
2.商品ライフサイクル
重点アイテムを中心に、年間の売上高推移を見ることが可能です。
通常、週間単位で売上合計をとり、52週(ヨコ軸)と売上高(タテ熟)で折れ線グラフを作ります。
目で簡単に確認できて、複数アイテムでグラフを作り上げれば、どれを売り込むべきかなど、
戦略策定の大きな武器になります。
3.売価変更リスト
日々の運営で問題が発生しやすいことが、売価表記ミスです。お客様の苦情の元になります。
早朝に、本日売価が変更される(予約設定分)商品リスト表から、売り場チェックに使います。
など、まだこれらは一部でしかありませんが、優先順位をつけて活用することを強くお奨めします。
ただ、レジメーカーによってデータとして表やグラフになっていないものや、ソフトのカスタマイズを要するものもあると思います。
それと、表計算ソフトを使った加工を要することもありますので、得られる効果や費用対効果などから、優先順位をつけて実行してください。
何度も言います。得られる効果はとても大きいです
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