尼崎市で築50年の連棟長屋を快適に暮らせるリフォーム
大正、昭和の時代から、長きにわたり、大阪市街地をはじめ各地で庶民の住まいとして地域に根差してきた、長屋住宅。
これからも、まだまだ我々庶民の住まいとして形や姿を少しづつ変え住まれ変わっていく一方で、その時々の役割を終えて一部を切り離され、新築住宅に建て替えられていくケースも数多くあります。
形あるものは何時かは必ず消えていくというのが自然の摂理ですが、一方で残された側の住宅はこれからも生き続けていかなければなりません。
長屋住宅の切り離し後のトラブルは、近年だんだんと増えてきています。
過去には、長屋の切り離し後の残った方の家の外壁の処理は、切り離した側の責任でむき出しになった土壁に、トタン波板を貼って解決してこられました。
しかし、切り離された側の心情としては、隣の都合で切り離したものを、トタン波板という体裁の悪く貧相な仕舞にされるのに困惑するという考えが生まれ、トラブルに発展するケースが増えてきました。
そこでもう少しましな仕舞ということで両者お互い協議の上、双方納得した上でお金を出し合い、予算と、我が家の他の面の外装に合わせてモルタル壁や、少し体裁の良いプリント鋼板やサイディングが貼られるケースも増えてきました。
しかし近年、長屋を切り離した後、耐震強度は大丈夫かという疑念が生まれてきました。
構造補強や耐震補強もせずに、今まで隣の家など連棟で保っていた建物の壁が、その支えられてきた建物がなくなった後、昔の土台下の布基礎、或いは積み石やレンガ積の基礎の上に、筋交いの無い土壁にトタンを貼るだけで、昨今の地震に耐えられるのかという疑念からトラブルに発展し、裁判沙汰になっているケースも少なくありません。
確かに過去には100パーセントといっていいくらいそのままトタンだけを貼る工法が施されてきたのは事実です。
むしろ先の震災後、もっとこういう問題が大きく明るみいなってこなかったことが不思議に思います。
私はリフォーム業者として言えることは、せめて切り離し後の壁を構造用合板を貼って耐力壁として補強してから仕舞をするべきだと思っています。
今後、切り離した後の壁一面に構造用合板を貼ることは、多少の手間と費用は掛かりますが、切り離した側の責任として捉える事が必要になってくると思われます。
現にこの問題で現在係争中の事例があるのも事実です。
過去にこの問題が大きく取り上げられなかったことで、切り離す側や施工する業者はトタンを貼る程度の補修、もう少し体裁のいいものをというと、切り離された側に費用の負担を求めるという、責任逃れと考えられてもおかしくないといってもいいことを重ねてきました。
切り離された側には自分の家を守ると言う大義の下、業者に丸め込まれるのではなく声を上げて交渉していくべきだと考えています。
場合によっては弁護士に相談を仰ぎ争うというのも一つの手段だと思います。
自分の家は自分で守る、今までが常識であったことも時代の変化によって変わっていきます。
声が大きく数が多ければ、事例が左右され法律も変わっていくものです。
恐れず、あきらめず声を上げていくことが大切です。
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[雨漏りで困る陸屋根に屋根を新設するリフォーム http://mbp-japan.com/osaka/r-work/column/29427/]]
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