町屋に住むための注意点は早期修繕。気軽に相談できる業者の確保を。
町屋に興味を持つ人が増えているといわれますが、築年数を経た町屋に住むことに不安を感じている人もいらっしゃるでしょう。
ここでは、町屋に住むのに向いている人と町屋に住むのに向いていない人について紹介します。
町屋に住むのに向いている人について
日本の自然を、ある程度取り込むように設計されている町屋は、空調が完備された高断熱・高気密の住宅に比べ、夏は暑く、冬は寒いことは否めません。
ただ、空調が完備された高断熱、高気密の住宅の弱点とも言われる結露は、町屋に発生しづらいので、カビの心配も少なくなります。
無垢材が湿度により割れや反りが起こるのと同様、町屋に施された漆喰壁も湿度に水分を含んでふくらんだり、乾燥すると水分を蒸発させたりします。それゆえ、多少のヒビが入ることもありますが、自然素材ならではの風合いとして楽みましょう。
キッチンやお風呂、トイレといった設備面に関しては、入れ替えて使用している人がほとんどでリフォームすることで問題を解決することができます。
昔ながらのタイル張りのお風呂は風情もあり、「そのまま利用したい」という場合は、タイル掃除などを楽しむ気持ちで臨んでほしいと思います。また、リフォームする際も、規制のユニットバスと異なり、ヒノキやタイルなど、素材にこだわることもできます。
町屋に住むのに向いていない人について
マンションなどの生活と比較して、町屋の生活の不便さだけを強く感じる人は町屋に住むのは不向きかもしれません。
駅近でエレベーターも完備、最新設備で時短クッキングといった生活は、町屋の生活にはないことが多いです。
また、町屋には昔から続く独自のコミュニティが存在し、いわゆる近所づきあいが密な場合もあります。
日々、忙しく働く人にとっては、このコミュニケーションが煩わしく思えることもあるかもしれませんが、自分の住んでいる地域の人々と交流をはかることで防犯や防災の際、役に立ちます。また、その地域のお祭りやイベントに参加する機会も得ることができ、その街での暮らしが豊かになります。
こういった交流は、お子さんにとっても良い環境かもしれません。
このように町屋の良い点や悪い点をしっかり理解し、最新住宅にはない、素朴なぬくもりと、少しの不便を楽しみながら町屋暮らしをしてほしいと思います。
町屋に住むのが向いている人と町屋に住むのが向いていない人の違いについて
明治や昭和初期は、現代よりも物資が乏しい時代でした。入手できる材料で、さまざまな工夫を凝らし建てられた町屋には、海外にはない日本独自の文化が詰まっています。
そのため町屋にはマンションのような便利さはないですが、日本独自の文化が息づいています。
古い町屋をリフォームすれば、快適な住空間にすることも可能です。でもあえて、古さを生かし、そのたたずまいを自分なりに工夫しながら暮らしていくことも貴重な体験です。下町情緒あふれる町屋暮らしで、ゆったりとした時間の流れを感じてみてはいかがでしょうか。
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