長屋、古家を再生し、建て替えの1/3の価格で新築同然に住めるリフォーム
西成区の商店街の中の築80年の連棟店舗付き住宅のリフォーム事例です。
今回は内部、特に2階のアパートへのリフォーム事例の紹介です。
現在西成区は労働者の街として、単身の労働者がたくさん生活しています。
特に釜ケ崎地区の労働者は、次のような社会的特性を持っています。
第一に、その大半が男の“単身者”であること。
第二に、“移動性”が非常に高いことである。
要は日雇い労働者が多く、定住せず簡易宿泊所を住まいとするケースが多いと言われています。
しかしこの地区に多くある簡易宿泊所は、部屋の大きさが3畳未満と狭く、宿代も1泊1500円~2000円で、1カ月の家賃としては50000円を超えてしまいます。
もちろん炊事する設備はなく、3食外食およびお弁当の購入と食費と家賃が多くかさんでいるのが現状です。
そんな中で、50000円以下の6畳相当の炊事設備の付いたアパートが求められているようです。
そこで今回のこの店舗長屋のリフォームとして、単身労働者の炊事設備と風呂、トイレが整ったアパートと、その一方で外食に関するニーズを合わせて、1階を居酒屋に、2階を風呂、トイレ、キッチン付きの単身者用の賃貸アパートとして再生することになりました。
今回は建物内部、2階部分をどのようにリフォームしたのかをご紹介します。
リフォーム前の2階の様子です。
長屋の特徴ともいえる和室の通し間取りです。
リフォーム後は、
内部に階段を設け、階段を上がったらアパートの入り口になります。
今回は2世帯の部屋をそれぞれ扉で色分けしました。
赤い扉の部屋には赤い扉のキッチンと、ピンクの壁のお風呂を設けました。
お風呂には洗面を、トイレはセパレートにしました。
その他洗濯機置場も設けました。
キッチン奥に6畳の洋室があります。
6畳1DKのアパートの完成です。
隣の青い扉お部屋には同様に、青い扉のキッチンと、ブルーの壁のお風呂がついた1DKが完成しました。
簡易宿泊所に比べると6畳風呂、トイレ、キッチン付きで5万円以下なら入居ニーズは高く、即、稼働しています。
このように地域のニーズに合わせた方法で、古い長屋住宅を再生することは建物の再生のみならず、地域の活性化にもつながっていくのです。
築80年の長屋の再生事例 外装編
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長屋、古家を再生し、建て替えの1/3の価格で新築同然に住める
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