売上向上につながる社員教育に評価制度を活用する
一般社団法人日本能率協会が新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象に、仕事や働くことに対しどのような意識を持っているかの調査を行い、その結果を公表しました。
4月4日~4月8日にインターネット調査で実施し、545人から回答を得たものだということです。
調査結果のポイント
「あなたが理想的だと思うのはどのような上司や先輩ですか」という質問に、「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」が圧倒的回答の71.7%でした。
丁寧な指導とありますが、丁寧とはどのような意味でしょうか。
やさしい?または、繰り返し?わかるまで?などさまざまです。
指導においてパワハラのような高圧的な指導は論外です。
繰り返し、わかるまでとなると時間内に結果を出すこととのバランスは非常に難しいですね。
次に、「これから仕事をしていく上で、どのようなことに不安がありますか」という質問です。
以下が上位の回答です。
- 上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか 64.6%
- 仕事に対する現在の自分の能力・スキル 53.4%
- 仕事での失敗やミス 39.3%
- ビジネスマナーや常識 31.7%
新入社員研修の内容といえば、ビジネスマナーが中心です。
しかし、これからの研修はビジネスマナー中心ではなく、「仕事とは」、「会社でのコミュニケーション」とはなど、概論的なテーマも取り入れる必要があると思います。
そして、「意欲や能力を高めるために、上司や人事へ期待することは何ですか」という質問です。
以下が上位の回答です。
- 成長や力量に対する定期的なフィードバック 61.8%
- ワークライフバランスをとれる柔軟な働き方ができる環境づくり 51.0%
- キャリアや価値観・強み/弱みについての定期的な話し合い 46.8%
この回答にもやはり業務スキルというよりは、環境整備が中心の回答となっています。
「最近の若者は・・」と嘆いても仕方がありません。
平成生まれの社員が会社の中心的役割になる時代です。
若者に変わるように教育するよりも今の管理職や経営層の考えを変えることで、人材定着を図ることのほうが合理的であると思います。
調査結果の詳細は下記でご覧いただけます。
https://q.bmd.jp/91/266/6928/88105