管理職が育たない原因は新入社員研修に偏りすぎる

真田直和

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テーマ:人事制度

ここ数年、管理職になりたがらない社員が増えているそうです。
長時間勤務、残業代が支給されない、責任が重いなど理由はさまざまです。

アスクル株式会社が事業所向けサービス「ASKUL」に登録している事業所を対象に、「コロナ影響以降の職場の教育・研修」に関する調査を行い、その結果を公表しました。

調査結果のポイント


「Q3.お勤め先で実施されている研修の種類を教えてください」という質問に、職場で実施している教育・研修の種類で最も多いのは、「ビジネスマナー研修」で35.9%、続いて、「コミュニケーションスキル研修」で18.2%、「リーダーシップ研修」、「ハラスメント研修」が17.7%で並んでいます。

ビジネスマナー研修


突出しているのがビジネスマナー研修です。
過去、大企業が大量に新卒採用していた時、まとめて研修する風潮が残っているのでしょう。
新卒にビジネスマナーの基本を指導することは確かに必要です。

しかし、中堅社員になるにつれて研修時間はどうでしょうか?
業務が多忙となり、研修時間がとれないなどの理由で少なくなっていきます。

そして、突然、管理職に登用されるのです。
これまで管理職という職務を経験したことのない社員に、業務経験のみで管理職に登用する企業は少なくありません。しかし、業務と管理は同じ内容なのでしょうか?

名プレーヤーが名監督になるとは限りません


管理職という職務内容を理解し、どのようなスキルが必要であるか?を研修しなければ、業務の優秀な社員を管理職に登用することで、モチベーションをかえって低下させることにもつながります。

「自分で覚える」のでなく、「職務内容や必要なスキル」を継続的に教えることは、どの階層でも必要だと考えます。

調査結果の詳細は下記でご覧いただけます。
https://c.bme.jp/91/266/6216/88105

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真田直和
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真田直和(特定社会保険労務士)

真田直和社会保険労務士事務所

解雇、残業、労働時間など「人」に関する労務問題を4万件以上解決。また、大企業から中小企業まで幅広い業種の人事評価制度設計のコンサルティング実績も豊富です。

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