コロナによる離職理由の変化と社員教育

真田直和

真田直和

テーマ:人事制度

コロナ前とコロナ後で離職理由に変化が生じています。

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が2020年4月の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言前後に転職したビジネスパーソン約600人を対象に転職理由について調査し、比較した結果を「転職理由トップ10」として公開しました。

調査結果のポイント


緊急事態宣言前(2020年1月~3月転職者)の転職理由トップ


1位が「社内の雰囲気が悪い」で12.5%。
2位が「業界・会社の先行きが不安」で9.7%。
3位が「給与が低い・昇給が見込めない」で8.7%。

緊急事態宣言後(2020年4月~8月転職者)の転職理由トップ


1位が「給与が低い・昇給が見込めない」で9.7%。
2位が「スキルアップしたい」で8.0%。
3位が「業界・会社の先行きが不安」で7.3%。

上位3位までの緊急事態宣言前と後の結果を見比べてみます。
そうすると、今の転職者が次の会社に何を求めているのかが見えてきます。

この調査結果からも会社に求めることよりは自分自身を充足させたい気持ちが表れています。
たとえば、「給与が低い・昇給が見込めない」。
コロナの影響もあり今後の生活に対する不安。
次に「スキルアップしたい」。
組織での仕事よりも自分自身を向上したい。

これからの社員教育


昔のような新入社員から経験を積み重ねて成長していくキャリアパスではありません。
今の自分にできる仕事をさらにスキルアップし、そして給与をアップさせる。
こうした意識の変化に企業がどのように対応していくか?が重要です。

人材を育てていくことに変わりはありません。
労働者のワークモチベーションを十分に理解する。
そして、それに合う教育の仕方=適正配置することがとても重要ではないでしょうか。

調査結果の詳細は下記でご覧いただけます。
http://q.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=kikaku_merumaga&c=5014&n=88105

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