新人スタッフ研修

原聡彦

原聡彦

テーマ:医療経営の処方箋

新卒の新人スタッフを迎え入れるクリニックが増えてきています。院長先生から「4月から学生から社会人になって当院へ入職をしたスタッフがいます。社会人として今後の心得などを講義してほしい。」という依頼を頂きます。

新卒の新人スタッフには入職時に教えるポイントは、学生と社会人との違い、社会人としてのマナー、仕事の進め方など学生から社会人へ意識改革を行う必要があると考えていますが、クリニックでは、ほとんどの新卒新人スタッフはそのような教育を受けていないという実情があります。そこで、新卒新人スタッフが社会人として、意欲的に仕事に取り組める姿勢を養うポイントをお伝えします。

ポイント1.研修をやったことで満足しない~「伝える」と「伝わる」は違う~
 研修をやる側が伝えたつもりになっていても、それと同じ情報が参加者の頭の中にイメージされているとは限りません。むしろ、人は自分に都合よく解釈する傾向があるので、よほど工夫しないとこちらの意図が伝わっていないことが多いと考えたほうがよいでしょう。参加者へ「伝わる」ためのコツは下記のとおりです。

①背景情報を説明する
なぜクリニックにとって必要なのか?なぜ社会貢献になるのか?など参加者にとってどんなメリットがあるのかがわかるとモチベーションがあがります。

②具体的な行動がイメージできるよう教える
「気を利かせてきれいにしなさい」と掃除を指示しても新卒スタッフは動きません。「気を利かせる」「うまく」「すぐに」など人によって解釈が異なる言葉は使うのではなく、5W1Hを明確にして行動を定義化する。できる限り具体的な行動を教えましょう。

③参加者に確認させる
参加者が理解したかは参加者自身の言葉で発表させる。そうすることで理解度合いや認識のギャップがわかりタイムリーに修正をかけることができます。


ポイント2.新卒新人研修の進め方
弊社が実施している新卒スタッフの進め方は次の通りです。
①院長より新卒スタッフへメッセージ
鉄は熱いうちに打て!とよく言われますが、まず最初に誰が打つべきなのでしょうか?

その答えはクリニックのトップである院長先生以外にいないと思います。ぜひ!院長先生には想いのこもったメッセージを伝えて頂きたいと思います。

②全員参加型の研修
学生と社会人の違いをテーマについて全員で考え、全員に発表してもらいます。例えば、「社会人のマナーとは何か?」「新人に期待されていることとは?」を皆で考え、全員に発表して自分の意見をシェアしてもらいます。全員の意見をシェアすることで参加者はいろんな人の意見を聞く事ができ、自分では考えのつかなかった気づきを得ることができます。人前で自分の思っていることを伝えるトレーニングにもなりますのでお勧めしたいと思います。

③仕事の進め方
  下記のような社会人としての仕事の進め方の基本を伝えます。
・指示の受け方
 ⇒呼ばれたらすぐに「ハイ」と返事。顔を指示した人の方に向ける。
 ⇒最後に指示内容を復唱して確認をする。
・報告連絡相談
 ⇒結論から先に述べる。
 ⇒ミスをしたらすぐに報告する。
・注意の受け方
 ⇒まず「申し訳ございませんでした」と伝える。
 ⇒ふてくされない。泣かない。自分の失敗を認める。

新人研修でお悩みの院長先生、奥様におかれましてはお問い合わせください。
院長先生のご意向をお伺いして研修プログラムを提案させて頂きます。
http://maspartners.co.jp/contact


最後までお読み頂きありがとうございました。

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原聡彦
専門家

原聡彦(医業経営コンサルタント)

合同会社 MASパートナーズ

院外事務長(事務長代行)、院長夫人コーチング、医療法人運営サポート、医院開業支援など、院長先生の経営のブレーンとして財務と人事の面から健全経営を継続できる環境づくりをサポートいたします。

原聡彦プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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