クリニックの前に放置されるワンちゃんのウンチ

原聡彦

原聡彦

テーマ:院長夫人コーチング~クリニック経営奮闘記~

【院長夫人の日々是勉強~クリニック経営のレシピ~VOL2】のテーマはクリニックの前に放置されるワンちゃんのウンチです。

【クリニックの前に放置されるワンちゃんのウンチ】

クリニックの前や周辺道路にワンちゃんのウンチが放置されているといった経験はありませんか?
わがクリニックの周辺は郊外で、お庭があるお住まいも多く、ペットを飼っておられる率も高いのか、クリニックの周りで、ワンちゃんのウンチを見つけることがしばしばあります。

患者様の通られる道です。きれいにしておきたいじゃーありませんか。では、だれがその始末を?

うちのクリニックは、クリニックスクエアで、私どものクリニック以外に他のクリニックが2軒と薬局が1軒で、駐車場は共有スペースです。管理費も支払っていますが、敷地内のお掃除日は週に1度で月曜日、敷地内でない前の道路脇の植木横に放置されたウンチを火曜日に見つけて、翌週の月曜日まで清掃を待てません。

朝見つければ、院長が、私が出勤時に見つければ、私が、暑かろうが寒かろうが手袋をして新聞紙をもってワンちゃんのウンチ撃退運動を始めました。

はじめは、なぜ4軒あるのにうちだけが?院長夫人になってなんで毎日ウンチ撃退!など不満に思うこともありました。ワンちゃんのウンチ撃退運動をするようになって、クリニックの周辺を1周するようになると、溝にたくさんのゴミ、駐車場の吸殻なども一緒に片づけるようになりました。

当時、私は、スタッフに気を使っていましたし、スタッフも私をクリニックの一員として受け入れてくれていませんでしたから、私がワンちゃんのウンチ撃退の場面をみても、声をかけるスタッフはいませんでしたし、私も頼むこともしませんでした。

そんなとき、コーチングに通い始めて、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事について枠組みをはずして、違う枠組みで見るというリフレーミングの事を知り、ワンちゃんのウンチ撃退と外回り当番が私の日常業務として違和感がなくなり習慣にすることができはじめました。

そんな頃、スタッフも入れ替わり、「奥さん、私、行きます。」と声をかけてくれるスタッフがでてきました。
その時は本当にスタッフの心遣いに感謝できました。

そうしたプロセスを経て、私も外回り当番に混じり、当番制に変化し、今では、私を含まず、スタッフ全員が交代でワンちゃんのウンチもゴミも撃退してくれています。不満に思いながらのスタッフもいるかもしれませんが、いつも清潔に保たれているクリニックの外回りを見ながら、私はスタッフに感謝するという、ひとつの平穏な心を手に入れることができ、スタッフを誇りに思う気持ちが強くなりました。

ワンちゃんのウンチにも感謝すべきかもしれません。当時、こんな日がくるとは思えずに過ごしていましたが、ワンちゃんのウンチ撃退を最初にはじめた院長である夫のことも、見なおすきっかけにもなり、今では、時々この当番に参加する大切さすら感じています。

思い込みや被害者意識に囚われるなどネガティブな考え方から抜け出すには、自分自身の物の見方を変えるリフレミーングの視点を持って行動することで状況を変えることができます。私はこの体験を通じてリフレーミングの大切さを知りました。

ネガティブな考えに溺れそうになったときはリフレーミングしてみてください。きっと今の状況を良い方向へ変えることができるので、ぜひ!リフレーミングを実践して頂きたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。感謝!

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

原聡彦
専門家

原聡彦(医業経営コンサルタント)

合同会社 MASパートナーズ

院外事務長(事務長代行)、院長夫人コーチング、医療法人運営サポート、医院開業支援など、院長先生の経営のブレーンとして財務と人事の面から健全経営を継続できる環境づくりをサポートいたします。

原聡彦プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

医療経営指導の専門家

原聡彦プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼