不幸体質から脱却して、幸せな恋愛体質に変わる方法
「大人の愛着障害」
という言葉をご存じですか?
大人の愛着障害が原因で、
恋愛が苦しく長続きしない人も
少なくありません。
・いつも恋人と一緒いないと落ち着かない
・恋人がどこで何をしているか気になる
・恋人に愛されているか不安になる
・恋人が浮気しないか心配だ
・不安や怒りを恋人にぶつけて喧嘩が多い
上記のことに当てはまる人は
もしかしたら、大人の愛着障害かもしれません。
この記事では、
大人の愛着障害による苦しい恋愛パターンを、
適切な恋愛パターンに変える方法を紹介します。
こんにちは。
公認心理師の大城ケンタです。
よろしくお願いします。
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大人の愛着障害とは?
愛着障害とは、子どもの頃に親との間で育まれる「情緒的な繋がり」が上手く形成されないために、大人になって他者に対して安心や信頼を感じることが難しく、不安定な人間関係のパターンを繰り返すことを言います。
もう少し平たく言うと、
「子どもの頃、親に十分に甘えられず、
心が満たされないまま大人になり、
他人に対して安心感や信頼感を感じにくい」
ということです。
では具体的に大人の愛着障害によって
どのように恋愛がうまくいかないのか、
愛着障害の恋愛特徴について次項で解説します。
大人の愛着障害の恋愛特徴5つ
①恋人との程よい距離感が保てない
愛着障害の恋愛の特徴として、恋人と程よい適度な距離感が掴めないことが挙げられます。
【依存タイプ】
恋人に対して過剰な愛情や繋がりを求め、それが得られないことで欲求不満に陥ることが多くあります。これは愛着障害の依存タイプです。
依存タイプの人は、常に恋人のことを考え、恋人のSNSをチェックしたり、恋人と連絡を取り合いたいと思っています。つまり、恋人との心理的な距離感が近すぎるのです。
【回避タイプ】
愛着障害の回避タイプの人は、「甘えたいけど、相手に拒否されて傷つくのは怖い」という自己防衛が強く働きます。そして恋人と親密になることを避けるのです。これは愛着障害の回避タイプです。
回避タイプの人は、愛情表現や真剣な話し合いが苦手で何を考えているか分からず、本心を掴みにくいのが特徴です。相手と距離を取ることで、自分の心を守っているのです。従って、回避タイプの人は恋人との心理的な距離感が遠いのです。
依存タイプも回避タイプも、恋人との程よい距離感が掴めずに、恋愛で悩むのが特徴です。
②自己肯定感が低い
愛着障害の人は、子どもの頃、ありのままの自分では愛してもらえず、自己肯定感が低い人が多いのも特徴です。
実際に愛してもらえなかったかどうかが問題ではなく、少なくとも、本人が意識的・無意識的にそう感じ取ったということです。
自己肯定感が低い人は、以下のような無意識の信念を持ってしまいます。
「私は相手に尽くさないと、愛してもらえない」
「私は相手に何か特別なことをしないと、愛してもらえない」
「私は自分を犠牲にしないと、愛してもらえない」
「私はわがままを言うと、愛してもらえない」
「相手に迷惑を掛けると、愛してもらえない」
「私は魅力的じゃないし、良い所がない人間だ」
このように自分を卑下するような信念を持ち、自己肯定感が低いことで、恋愛が苦しくなるのです。
③妄想と不安による「感情の不安定さ」がある
大人の愛着障害の人は「破滅的な不安」を感じる傾向があります。
「連絡が来ないということは、愛が冷めて、自然消滅を狙っているのかな?」
「最近会えないのは、浮気してるのかな?」
「LINEの内容が素っ気ないのは、自分が何か悪いことを言ったからかな?」
「次のデートの予定が決まっていないと、もう会えないかもしれない」
こういった不安が大きく、居ても立ってもいられなくなります。
恋人の些細な言動に敏感で、一喜一憂して感情的に苦しくなり、自分の時間を楽しむことが出来なくなるのが特徴です。
④恋人への期待が大きく、要求が多い
大人の愛着障害の人は、恋人に対して「期待が大きく、要求が多い」というのも特徴の一つです。
「なぜ連絡してくれないの?」
「好きなら連絡してくれるはずだ」
「恋人が友達と遊んでいるのが許せない」
「仕事が忙しくても、会う時間を作って欲しい」
「私だけが好きになっている感じが嫌だ」
「相手からもっと積極的に愛情表現して欲しい」
このように恋人に対する要求が多くなり、エスカレートすると恋人がどこで何をしているか常に把握したくなり、恋愛を楽しめない人も少なくありません。
又、恋人を束縛したり追い詰めたりする傾向になり、恋愛関係がうまくいかない要因になるのも特徴の一つです。
⑤怒りの感情の扱い方が苦手
大人の愛着障害の人はコミュニケーション、とりわけ相手に対する怒りや不満の感情の扱いが苦手です。
・怒りの感情を表現するのが苦手
・いつも相手に対して怒っている
・普段は我慢して、ある時に感情が爆発する
・まじめな話し合いが苦手
・喧嘩せず冷静な話し合いができない
このようにいつも怒っているか、いつも我慢しているか。コミュニケーションが極端になり、冷静に話し合うことが難しいのです。
これは親のコミュニケーションパターンを無意識に取り入れていたり、見本となるモデルがないまま育ったことによるところが大きいでしょう。
愛着障害の恋人との付き合い方
この項目では、愛着障害の恋人と上手く
関わっていく為のポイントを3つご紹介します。
①愛着障害の特性を理解する
恋人が愛着障害の傾向があるとしたら、
まずその特性を理解することが大切です。
この記事を参考にしながら、
子供の頃からの生育歴によって、
本人も自分の気持ちをコントロールできない、
ということを理解しましょう。
それだけで恋人に対する気持ちや
接し方が変わることでしょう。
②恋人との境界線を明確にする
大人の愛着障害の人は、
恋人に過剰な期待と要求をします。
ところが、全ての要求に応じることができず、
喧嘩の頻度が増える傾向にあります。
そんな時は、
歩み寄れる部分と歩み寄れない部分を
明確にすることが役立つでしょう。
例えば、恋人への連絡が
遅れることもあるでしょう。
「相手の要求に応えられない自分が悪い」
と自分を責めすぎずに、
出来ることと出来ないことを
恋人に伝えておくとよいでしょう。
③言葉で安心感を伝える
大人の愛着障害の人は感情の扱い方が苦手です。
そこで恋人に対して、
「もしかして不安になってた?」
「何か不満に感じてることはある?」
「言いたいこと言えてる?」
と、相手の気持ちを確認する機会を増やし、
気持ちの行き違いが生じていないか確認しましょう。
恋人の気持ちを確認したら、
「そうか。不安になっていたんだね」
「愛してるから不安にならなくていいよ」
と相手の気持ちに寄り添ってあげたり、
安心させてあげるような言葉を
意識的に伝えてあげるのも良いでしょう。
大人の愛着障害の克服方法4つ
ここからは、大人の愛着障害の克服方法を4つに分けてご紹介します。
①愛着障害について理解を深める
まずは自分の愛着スタイルや
愛着障害の特性を理解することが重要です。
自分の期待や要求に応じてくれない恋人を
責め続けても悩みは解決しません。
自分側にも問題があることを自覚し、
「自分を変えていこう」と決意すること。
それが大人の愛着障害を改善してく第一歩です。
②自分で自分を愛する
愛着障害は子どもの頃、「親との愛着形成」が
うまくできなかったことが影響しています。
それは言い換えると、親に対して十分に
甘えることができなかったとも言えます。
愛着障害の人は、誰かに甘えたい気持ちが強く、
それが満たされていないのです。
それを恋人に求めるのではなく、
自分で自分を愛することで、
愛着障害を克服することができます。
恋人のことを愛するように、
自分のことも愛してあげましょう。
③オープンなコミュニケーションを心掛ける
愛着障害の人の特徴として、
「甘えたい気持ちが満たされない」
「一人で悩みを抱え込みやすい」
という心の苦しみがあります。
そこで、恋人以外の人に対して、
心を開いてコミュニケーションを取り、
自分の話を聞いてもらうことで心が安定します。
例えば、
・上司や同僚に悩みを相談する
・周囲の人との雑談を増やす
・ちょっとした頼み事をする
・相手の厚意に甘える
・「~したい」「~したくない」と意思表示する
他人とのオープンなコミュニケーションによって、
普段抱えている日常のストレスが軽減され、
恋人に対して過剰な愛を求めることが減ります。
職場や友人など周囲の人に対して
積極的に声を掛けて交流してみましょう。
④専門家に相談し、サポートを得る
あまりにも恋愛が苦しく、
仕事や日常生活に支障が出る場合は、
心理カウンセリングを受けるも選択肢の一つです。
自分の気持ちを言葉にして、
カウンセラーに受け止めてもらうことで
自分軸を取り戻し、心が安定します。
恋愛相談でカウンセリングを受けることに
抵抗がある人も少なくありませんが、
勇気を出して助けを求めることも大切です。
まとめ
愛着障害によってうまくいかない恋愛を
繰り返す人は少なくありません。
まずは本人が、
「自分は愛着障害かもしれない」
「愛着障害によって恋愛がうまくいないのかもしれない」
という問題意識を持つことが改善へ第一歩です。
愛着障害の人は
些細なことで不安や怒りを感じやすく、
本人も感情の扱い方に難しさを感じています。
愛着障害について理解を深め、
自分の心と向き合いましょう。
あなたが、自分を愛することを意識し、
少しずつ心を満たしながら、
安定した心で過ごせることを願っています。
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