ティーショットの順番を待っている間の心得
「ディボット・スティック」の今
2013年10月
弊社が推進するゴルフマナー啓蒙活動の一つとして、ボールマーク修復のディボットツール&ティーとして「ディボット・スティック」を開発し、販売を始めました。
2015年1月現在で、累計25万本、42のゴルフコース、4つのゴルフ団体、そして10社の企業に利用されるに至っています。
ボールマークを修復するときの「持ちやすさ」とティーとしての機能を追求したら、形が『イ●●ク●腸』に似てしまいました。
そのため、ちょくちょく「芝に差すの?おしりじゃないの?」と笑われもしました。今もですが・・・
それでも、使ってみると「いいじゃない!」というお褒めの言葉を多くいただいています。
発売当初は、本体カラーが赤、青、白、緑、オレンジの5色でした。すぐに黒、黄、ピンク、水色の4色を増やしたので、「よし!あと1色追加して、計10色にしよう」と考えていました。
「紫がいいかなぁ、それとも黄緑かなぁ」なんて考えていると、あるゴルフ場様から「色が安っぽいね」という貴重なご意見を頂戴しました。
そこで、「金属風、もしくはメタリック調をつくろう!」と思い立ち、調色に調色を重ねた結果、さらに金、銀、銅、メタルレッド、メタルグリーン、メタルブラックの6色を追加し、結局、合計15色にまで増えてしまいました。
「これだけ、カラフルなティーやグリーンフォークはないだろう!」とひそかに楽しんでいます。今後も気分次第で、さらに増やしていく予定です。
こだわりの「Made In Japan」
ここまで遊べるのも、原価を抑えるよりも少ロット、高品質、そして「Made In Japan」にこだわり、兵庫県篠山市にあるプラスチック加工では全国的にも有名なフルヤ工業株式会社様にお願いして製造していただいているからです。
何度も何度も繰り返しサンプル作り、この開発段階から親身になって全面的に協力いただきました。その甲斐もあって、今、色遊びが楽しめています。
また、現在の「ディボット・スティック」のご注文は、ロゴマークや図柄を入れて欲しいという要望が多くなっています。
「パッド印刷」という印刷技術で、単色ではありますが、凹面の17㎜×18㎜という狭い印刷面に対し、非常に高精度で繊細な印刷となっています。これにより高評価を得ているのだと思います。
これも本体製品同様に、高品質の「Made In Japan」にこだわり、東大阪市の有限会社石田紙工様にお願いして、丁寧な仕事をしていただいています。
このような企業様の協力があって、「ディボット・スティック」は高品質・高性能なゴルフマナー用品として作られています。
製品の開発、製造、印刷、そして販売と、弊社にとっては初めてなことばかり。
何とか、現在まで形になっているのも、このように製品製造に協力いただいている企業様をはじめ、ゴルフマナーの啓蒙に賛同いただき、今までにご購入いただきましたゴルフ場様や企業様、皆様のおかげです。
この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
なぜ、今「ゴルフマナー」なの?
こんな「ディボット・スティック」ですが、なぜ有馬カンツリー倶楽部で作ろうということになったと思いますか? どうしてゴルフ場が作らなければならなかったのでしょうか?
「ゴルフマナーを守るため」
「ゴルフマナー啓蒙をしていくため!」
普通の商売であれば、あまり小言がうるさいとお客様に敬遠されてしまいます。
まして若い人には、とくに小言は嫌われます。
ゴルフ業界は若いゴルファーを待ち望んでいるのに、「マナーとか細かいことをうるさく言われるから、ゴルフは嫌なんだ!」と思われ、それに水を差すようなことになってしまうかもしれません。
しかし、それにも増して「ゴルフマナー」は、ゴルファーひとりひとりにとって、また日本ゴルフの将来にとって、とても大切なことだということに、私たちは最近になって、ようやく気づきました。
これからゴルフをはじめたいと思っている人はもちろん、すでにゴルフを楽しまれている人みなさんにも、ゴルフのプレーには「ゴルフマナー」が不可欠だということに気づいていただきたいと思っています。
弊社有馬カンツリー倶楽部は、昭和35年(1960年)の開場から今日まで、レストラン、コース管理、キャディーに至るまで人材派遣や業務委託に頼ることなく、ひたすら生真面目にゴルフ場運営だけを続けてきました。
そんな有馬カンツリー倶楽部が、なぜ「ディボット・スティック」を作ろうと思いたったのか、そして、なぜうるさいまでに「ゴルフマナー!」、「ゴルフマナー啓蒙!」と言っているのかをこれからお話していきたいと思います。
つづく
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