貴女には翻訳機が必要です

貴女が発したり、ご主人から聞いた言葉には　「本音」という翻訳機が必要です。
言い換えれば　貴女の認識は間違っており、その認識は貴女の考え癖が真実をアレンジして貴女にインプットされているのです。

では、貴女の認識とは何でしょうか？
夫婦は信じ、信じられ、互いに信頼する物という認識です。

そこに浮気事件が起きて、妻を裏切り、妻を大切にしなかったという事実が浮き彫りになります。
でも、貴女の本来の願いは　夫婦仲がよくなって昔のように、会話が多い夫婦に戻りたいという事なのです。
そこで、夫が不倫を認めたら、夫は不倫を止めるものと思っています。

ここで、一つお伝えしたいのは　不倫は認めたら止めるものというのは　貴女の認識です。
しかし、今、ここでこのコラムをお読みなっている方は、何等かその問題が片付いていないという事だと思います。
つまり貴女の認識は貴女が描いた答えであって、真実ではありません。

ここで、夫の不倫が終わってなかろうが、ショックを受ける必要はありません。
何故なら、終わるという事と、浮気が発覚したという事は、違う性質の物です。
これを分けて考える事が出来ると、問題は別だという事が分かるのです。

では、問題が別なら、それぞれについて考え、対策を取ればいいのです。
不倫がばれたから、不倫は終わる物・・・・あるいは不倫は止めるもの。

こんな定説は、誰に教わりましたか？
どこにこんなことが書いてありましたか？

謝ったら、不倫は終わる物という貴女の誤解が、そう思わせているのです。
何なら　その貴女の考え癖を、ご主人は早くも読み取り、貴女の考え癖を利用するのです。

それが「不倫を認め、謝る」という言動と取ります。

しかし、それと違う結果が出て、やっぱり夫の不倫は終わってなかったのだという事が分かると
夫に裏切られた、別れると言ったのに、嘘を付かれた、と貴女は腹が立つのです。

そこで裏切ったのね、約束を破ったのね・・・と貴女は思う訳ですが、恐らく貴女の夫はその認識はありません。

何故なら、貴女の夫が考えているのは、浮気を継続させることだからです。
その為に、貴女にばれた浮気は、とりあえず、謝って貴女の怒りを、他所に向けさせようという為に、あなたに対し
二度としない的な約束をするのです。

つまり、約束は貴女に向けて誓われたものではなく、浮気を続ける為のツールなのです。
ですから、始末が悪いというか、決して貴女を裏切ってやろうとか、貴女を騙してやろうという事ではなく、
その誓いは、貴女に対して誓ったのではなく、妻には、これからばれないように浮気をしようという決意表明のようなものなのです。

だから、貴女の翻訳機が間違っているというのはそういう事です。
貴女の持っている翻訳機は、貴女の希望を最大限に組み込んだ翻訳をしているのです。

では正しい翻訳機とは？

例えば、貴女が英語をペラペラ話せる人なら、外国人の話している言葉は理解できるでしょう。
でも貴女が言った事のない海外で、英語で話されたら、貴女の知らない言語で話されているので、貴女は理解できません。
だから、旅行者用の、翻訳機を相手に向けて、言葉を聞き取り、次は貴女が「翻訳」というボタンをポンと押せば
翻訳を始めたとします。

しかし、その翻訳機が壊れていて、間違った表示ばかりをしたらどうでしょうか？
そうです、壊れているのです。
でも、貴女は　その翻訳機の性能を疑ってないのです。

貴女のご主人の言葉は、貴女に向けてではなく保身の為に発せられた言葉なのです。
貴女のご主人の目的は貴女を裏切ってやろう、騙してやろうというのが目的ではないのです。

でも貴女は、夫が妻の貴女の事を考えて、約束してくれたと思いたいのです。

そこで、今、起きている事実と、夫が約束してくれて、見せてくれるはずだった未来とが、違っているのです。
この差異を、解明したいと思うには　勇気が必要です。

勇気しかないのです。
でも世の中の事実って、見るのは怖いです。

人には色んな性格があり、事実は怖くてもしっかり、自分の目で見たいのだ、と思う人。
でも、中には　そんな事実を知って、心にぽっかり空くのが怖いから、見ないでおこうとする人。

大きく分けて、その2種類ですが　私は前者のお手伝いなら出来そうです。
でも、後者の人は、私がサポートのしようがありません。
なのに、後者の人の方が、現実が怖いから、何かもっと別の心が軽くなる方法を探すのです。

その結果、当方の門を叩かれる方がいます。
そのいう方は、自分の考え方が正しいと思っているので、自分以外の答えを否定します。
そして、始末が悪いのは、その後者の人は持論を強く主張します。
何なら、人の意見は必要としてないくらい、ある意味気丈です。

そう、ある意味と書いたのは　本人は悩み苦しみした結果、他方の答えを求めているから自分では、弱者だと思っているので、実は自分の持論で進んで行きたい「強い人」です。

ここに気づかないから、話がややこしくなるのです。

自分の強さって、自分では気づかないのです。
ここが貴女と、貴女の夫との間に起きている「誤解」です。

貴女は自分で、「悩み苦しんでいるから、弱い人間だ」と言う風に思い込んでいますが、
対、夫に向ける態度は「正しい主張を通すため」に「強く」主張するのです。

夫は、この強さに、負けています。
そうです、男性って、強い物には、『適わない感』を感じています。

だからこそ、男性って「勝とう」とします。
だから、そこで勝ち負けのような様な対立関係が生まれます。

どちらかの意見を強く押し通そうとしたら、そこには勝負が生まれます。
ここで貴女が、対話で、距離を縮めようと思っているから、理詰めで向き合うのですが、夫は恐らく理詰めには勝てません。
もし、貴女が「うちの夫は理論的で、妻の私が言い負かされる」と言う方もいます。

しかし、それは、貴女も夫に負けないように抵抗しているという図式になっています。
理論好きには　理論で勝とうとしてしまいます。
理論が苦手な人は　理論の場から逃げます。

それを、「逃げたわね」とテーブルに無理くり、連れ戻したところで、相手は上の空でそこから退席する事ばかりを考えています。

そして、その結果、相手を論破したところで、「貴女が勝った」だけなのです。
その勝ちには価値がありますか？
その「勝つ」という言葉の意味の中に、友好な・・・・という意味はありますか？

これが貴女の思っている「話し合い」です。

数々の誤解をしている考え間違いや考え癖。
夫の言葉の翻訳機が壊れたままで、正しい家族の話し合いは出来ますか？

貴女の持っている翻訳機は　実は貴女がプログラミングした通訳が入っているのです。
だから、夫の言葉は実は貴女の希望的観測という言葉がいっぱい入っていて、ご主人は
その意を借りて喋っているに過ぎないのです。

今日は　その事だけでも理解してもらえると、一歩前進だと思います。
では、今日はここまで。