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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

妻が口達者だと夫は嘘つきになる

2020年7月6日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

今日の課題は 結論から言うと、「論破する関係になる」・・・です。
こんな風に言うと、妻の相談者は「じゃ、私が悪いの?」とか
「夫が嘘を付くから 妻は解明しようと必死になるから。仕方がない」とか・・・・

もちろん気持ちは分かるのです。
そもそも、夫が嘘を付くから、妻は怒るし、と言うのは分かります。
でも、ここで書く事は 「そういう物なのだ、と言う説」を書いているだけですから ここでも読み人は怒る必要がない。
しかし、これを読んで怒っている人は、自分の意に添わない答えには「怒る」という感情を持つ癖があるという事を知って欲しいのです。

つまり、自分の意に添わないものは「異物」と感じるだけならいいのですが、夫婦の場合、どうしてもそれが
裏切りであったり、不誠実であったりとしてしまいます。

その証拠に、他所の家庭の旦那さんが、浮気をしたところで、こちらには関係ないというか腹を立てる問題ではないのです。
この他所の家庭と言っても仮に貴女の大親友の家庭の事だとします。
大親友のご主人が、浮気をして、大親友に嘘を付いても、一緒に嘆き悲しんであげたとしても、他所の旦那様へは
怒りと言う感情とは違うと思うのです。
これを他人事と呼ぶかはともかくとして、要するに人の問題なのです。

これが片や、自分の家庭や自分の夫の事となると話は別です。
浮気をしていることもさることながら それ以上に妻を裏切った、約束を破ったという感情になり、浮気の罰以上に、嘘を付いた罪が、もう一つ加算されるのです。
これは 何を言いたいかと言うと浮気という問題にプラスして、それを許してあげるから・・・という約束をさせたという事に対して 夫がその約束を実行せずに、問い詰めたら、実は嘘を付いて浮気を継続していたという事になります。

この原因は何かと言うと、妻は夫の浮気を知る事になった場合、夫は反省し浮気を止める物と、妻は決めているからです。

それに対し、浮気をする夫は、妻にばれた事はまずかったと思い、その妻の追及を逃れるために、許しを請うて、それ以上の追及を止めてもらうように、「二度としない的な」約束をして、その場を逃してもらうのです。

そうです、ここで、相談者の妻は気づかないといけない事は夫は妻にばれたから、浮気を止めるという方程式は持っていません。
何なら 妻にばれたら、次からはどうしたらばれなく出来るか、と必死で考えます。

ま、中には素直に、妻に対して悪い事をした、と反省する夫はいますが、その割合たるや、スズメの涙ほどです。
では何故、妻にばれているのに、また嘘を付いて、妻が怖くないのか_?という疑問がわきます。

そうです…怖いのです。
もっと言えば、妻の事が元々怖いのです。
だから、口争いになったら、夫は負けるのです。
普段から、妻の口達者には、夫は元々辟易していたとしたら、妻に誠実に向き合おうなんて、元より思わないのです。

なので、妻に浮気が見つかり、それを問い詰められて、二度と浮気相手とは会わないと約束したとしても
それは、その場逃れに過ぎないという事です。

しかし、ご主人も男ですから 妻を恐れているという事は認めたくないものです。
だから日頃から強い態度で出ているのですが 内心は妻を恐れています。
特に口達者だといつも、妻に言い負かされているので、何かあれば妻に勝とう勝とうと 臨戦態勢です。

つまり 浮気の問題もさることながら、これまでの日頃の夫婦関係がどうであったかが問題なのです。
夫は妻に一本取られたくないから、常に敵対する立ち位置にいると、浮気相手という味方?いえ、仲間を得た途端に
妻に対して、勝つか負けるかは関係なくなります。

だから、妻が夫にさせる約束には「ハイハイ、分かりましたよ」と素直に従うのです。
でも、本当の浮気は終わってない訳ですから、ご主人も時間が経つと、緊張の糸がほぐれ、ほころびが出て、嘘がばれるのです。

相談者は これを「約束を破られた」と感じるのですが、夫はそもそも約束なんか、したくてした訳じゃないので、ばれる事もそんなに罪の意識なんて持っていません。

これが夫が嘘を付くというメカニズムです。
要するに、妻が口達者で、夫をいつも論破しているので、夫は渋々約束事を誓わされているに過ぎないという事です。
例えば、これをAタイプの妻だとします。

では、反対の場合はどうでしょう?
気の優しい、夫へは強い事を言った事もないような、従順な妻だったら、どうでしょう?

その場合は もし浮気が妻にばれても、妻は気が優しいから、「これまで、夫に目を向けられなかった私が悪かった」と自分を反省します。
これを 例えばBタイプだとします。
このBタイプの妻に対して、夫は、おあいことばかりに、夫には、「私にも悪い所があったから」と、「お願いだから浮気はもうしないで」とBタイプの妻は懇願モードになります。

これはこれで、まずいのですが、元々そういう妻に対しては 夫は舐めてますから、妻には「おう!分かったらいいのだ」とばかりに、妻を慰めたりしますから、一件落着。
しかし本当の問題解決になったという事ではないのです。

でも、もっと厄介なのは Aタイプの妻が、夫の浮気に気づき、それを口達者に夫を攻めて、その結果、夫が力いっぱい反撃してきて、妻に対して、ここで愛情がない事を宣言され、この段階で、離婚や別居も意識をするのです。

初めて妻が事態の深刻さを知って、初めて夫を恐れた場合です。

これまで、口の攻撃も含め、何かと勝気で、夫婦の事もリードしてきた妻が、離婚まで匂わされ、急に怖気づくという事なるのです。
その結果、?夫の要求などをのむことになり、暗に浮気を黙認するような状態が生まれます。
それで、今後は妻の勝気な部分は全部封印し、夫のなすがままを容認することになるのです。

そこで、反対に妻の方が、二度と夫のする事には文句を言えないというような立場が逆転するばかりか、実際には妻がそんなにしおらしくなったとしても、夫は そんな急な変わり身を信じちゃいません。

つまり、今日は何が言いたいかと言うと、家庭をちゃんと切り盛りするのは妻がしっかり者である事は必要だと思いますが、それと勝気とは意味が違います。

いつも勝気が前に出てしまうと、夫も男ですから、負けまいと踏ん張るのです。
だから、夫婦は常に張り合っているような関係性が生まれてしまいます。

そこでの約束は夫にとれば「制裁」のような形になり、制裁から逃れる事ばかりを考えるようになります。
いつも口達者で、論破ばかりをされていると、いつの間にか夫は戦う事を止め、その戦場を後にします。

どうですか?
無理くりに取り付けた約束が齎す効果って、本当にあるのでしょうか?

もちろん、夫婦はどちらかだけが悪いなんて言いません。
やっぱり浮気をするご主人が一番悪い。
でも、強さでしか向き合えない夫婦なんて、浮気が片付いたとしても、そこには何が残りますか?
浮気相手ともし、別れさせたとしても、妻の貴女の元に夫がまた一緒に人生をやって行きたいと思うでしょうか?

課題は満載です。
ここに貴女も気づかないと、浮気相手を排除した後には、ペンペン草も生えません。
せめて、可愛いタンポポが生えるくらいの、土の柔らかさが欲しいです。
ってこんな風に書くと、「じゃ、どうしたらいいの?ちっとも、具体的な解決策を書いて無いじゃん」と思う方。

ま、そうカリカリしなさんな。もっと言えば、慌てなさんな、です。
浮気問題はベタな平凡な問題ですが、各家庭が壊れていった理由は、その家庭の数だけあります。
個々のケースなんて聞いてみないと分からないし、それでいて夫婦の立て直しなんて、もっと深く話をしないと分かりません。
私がカウンセリングで唱えるのは そういう事なんですよ。時間が少し掛かるけれど、しっかりお話をお聞きして次の対策を練るので、お電話でちょこっと、お応えできる問題ではないのです。
ごめんなさい。

では、今日はここまで。

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