愛情のケチ

私は、若い頃に描いていた想いがあります。
「老後は人間として、大人の人格を持ち、人とは豊かな関係を築けるものだ」
そんな老後のイメージと言うか、希望を描いていました。
しかし実際、その年齢になった現在、自分や、周りの人たちはどうでしょうか?
【老後の孤独】
ふと気づけば孤立を深めていたと言う事に気付いたりしたことはありませんか?
また、自分以外の周りの人を見渡せば、老年齢になればなるほど、頑固になったり、協調性がなくなったりして、人や家族をを遠ざけている人はいませんか?
人を静かに遠ざける致命的な要因、それは孤立を意味します。
【孤立の原因】
その原因に考えられる要因の一つに、協調性の欠如です。
人間は高齢になり、仕事を定年で辞めたり、主婦も子供が独立して、家から出たりすると夫婦は共に協力し合う事が少なくなります。
協調性を必要とする機会が少くなるか、協調性が無くなるから、欠如するか?
鶏が先か、卵が先か?の世界です。
【孤立の原因】
その原因の特徴の第1位は「感謝の言葉が出ないこと」です。
次に、孤立を生む人の特徴は、他者の言葉を奪ったり、他者との会話の冒頭に相手を口にする否定癖があり、それも失望を誘う要因です。
それは、配慮を当然と捉え「ありがとう」を欠く傲慢な態度こそが、決定的な孤立を招く原因になります。
つまり人を離れさせるのは年齢ではなく、日々の所作に現れる冷ややかな無神経さであり、人の気持ちを想像するという共感性の欠如なのです。
【離婚の原因】
貴方の周りでもこんな人はいませんか?
私の相談者にもよくいますが、口を開けば離婚だと言う人こそ、離婚はしません。
逆に私の知り合い合いで、離婚と言った事もないオシドリ夫婦にも言えますが、これまで、仲良くされていると思っていた、夫婦が、あっけなく離婚すると言う事があります。
柳に例えると、しなやかに揺れている柳は折れませんが、乾いてドライになった枯れ木は一発で簡単に折れます。
芸能界の長年おしどり夫婦と称された大物芸能人カップルでさえ、急に離婚のニュースが流れ、離婚理由は明言しないものの、驚かれた事も1度や、2度ではないはずです。
夫婦は長年の不仲が原因とは一概には言えないのです。
離婚は、たった一言でも破局を迎えます。
熟年の絆を完全に粉砕する原因は、協調性の欠如で、
それを表す言葉は、「もう何も期待していない」です。
相手を突き放す「好きにすれば」や傲慢な「誰のおかげで」という言葉も心を凍りつかせますが、それを言っている間は、まだマシです。
【本当の決別は相手を必要としない事】
しかし、本当の「決別」は、相手の存在そのものを否定し、一切の期待を捨てる宣告が本当の離婚なのです。
これまでの献身を無に帰し、相手の存在そのもの必要としなくなると言う事が決別です
相手を否定する言葉は残酷な刃となります。
しかし、そうして相手を傷つけている事を気付かず言葉を放つと、それが致命傷になります。
汚い言葉ですが「天に向かって吐いた唾は飲めない」と言うように、
一度放った言葉の傷は消えません。
離婚を決定する時は派手に喧嘩をした後ではなく、むしろ静かな沈黙の先にあります。言葉を失った後の選択が、二人の行く末を決めるのです。
【これまで私達夫婦は、喧嘩もしなかった?】
私の相談者が、時々口にする言葉があります。
「私達夫婦は、喧嘩もなく、仲が良い」
これって、本当はどうなのでしょうか?
本当に仲が良いと思っていたのは、貴方に対しての言葉を失っていた結果もしれない事を、一度、想像してみて下さい。
では、今日はここ迄。


