中小企業の景気動向
世の中の変化は著しく、ほんの数か月前の常識が、今は通用しません。企業経営者は、世の中の状況変化に迅速に適応し、自社の舵取りを万全なものにする責務があります。
さて、現在の経営者は何を考えているのでしょう。
その一端を垣間見れる資料に、各種の緊急アンケートの報告書があります。
今回、ご紹介するのは、経済成長フォーラムがこの6月6日に公開した、
企業経営者・緊急アンケート調査結果 「成長戦略への期待」
です。
これによると、今後の経済成長に関しては、従来より楽観的に見ており、自社の成長率が4%以上とする企業経営者の割合が第一位になるなど、かなりの明るさを取り戻しつつあるようです。
一時の円高進行が止まり、円安基調になっていますが、この状況でも、もはや、製造拠点の国内回帰は考えないという結果は、日本の環境が、もはや内需型ではなく、外需拡大型に変化している事を示しています。
また、人手不足は、深刻であり、特に専門知識をもつ高度専門人材の不足が顕著であること、外国人従業員の採用は積極的に行うことなどが人事戦略のようです。
ただし、このアンケートは上場企業が中心の大企業経営者が対象なので、中堅中小企業を含めた全体像を理解するには、注意が必要です。