中小企業の景気動向
日本経済再建、まったなしといわれる中で、各所でその対応策が議論されています。
日本政策投資銀行が立ち上げた「競争力強化のための研究会」もその一つ。
その設置主旨や、活動の一端が、季刊DBJに掲載されています。
「日本経済の競争力強化のために」
関連のインタビュー記事もあって、読むと面白い。
しかし、今一つ心に響かないのは、議論されている内容が、どこでも書かれているような事ばかりであるからでしょうか。
NECの人の言葉も、成功体験から脱していない。産業構造のパラダイムシフトや、半導体産業での韓国勢の積極的な大規模投資等は、も10年前から、各所で言われていたことですが、それを察知して本質的なイノベーションに進まなかったのが、日本の産業人(政府も含めて)の致命的な欠陥ではないでしょうか。
高度成長時代の成功体験を持つ旧来の産業人では、この難局を乗り切れないのではないかと考えています。