後継者問題が同族.家族経営を混乱させる

上原輝夫

上原輝夫

テーマ:同族・家族経営のサポート1分コラム

同族.家族経営の会社では、誰が次の社長になるかについて、意見が割れたり、適切な後継者が見つからないことが原因で、会社を混乱させる傾向があります。

後継者選びが難航する理由として何点か挙げられますが、社長が高齢にも関わらず「まだ誰にも任せたくない」「まだ自分がやれる」と感じているケースが多く、親族や家族が「継ぎたいと言い出せない」状況に陥っています。これに関連し、育成・教育・権限移譲が進んでおらず、候補者が育っていない、承継の準備不足をもきたしています。

次に、親族・家族間の力関係や感情的な対立である、親子間の確執や兄弟間の競争、義理の家族との距離感など、関係性の複雑さも挙げられます。

また、候補者が複数いるが、誰が最適かを判断できなかったり、「継いでもうまくいかないのでは」という不安が、現社長や後継者にあり、経営の将来性への不安も大きな原因となっています。

引継ぎ

先ず、改善策としてアドバイスしているのは、後継者像を明確にすることです。
どんな社長像が今後の経営に必要かを、親族や家族や幹部で対話しながら明確化することが大切です。例えば「変化に強い」「従業員との信頼関係を築ける」「営業に強い」「財務に強い」等、具体的に抽出していくことが求められます。

また、後継者が「なぜ継ぎたいのか」「継ぎたくないのか」「どんな未来像を持っているか」「いい未来なのかそうではないのか」を語る場を設けることで、共感と納得が生まれやすくなり、会社としての方向性も後継者像も定まってきます。

そして、 いきなり社長にするのではなく、最初は部門責任者→取締役→副社長など、段階的に役割と責任を渡していくような流れと、育成計画が必要です。

特に「親が口を開かない」「後継者が遠慮している」場合には、感情的な対立を避けるために、外部の専門家である、コーチ、ファシリテーター、コーディネーターが対話を支援することも有効です。

最後に、後継者とのプレゼンと対話を通じて、親族や家族、また幹部や従業員の納得感を高めながら承継を進めたケースもあります。同族.家族経営の結束感やスピーディーさの強みを活かして、混乱に終止符を打つことに繋げる努力と施策が肝要です。



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上原輝夫
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上原輝夫(経営・生き方・終活カウンセラー/行政書士)

行政書士ヒューマンサポートオフィス

資格と前職での経験、これまでの実績を最大限に活かし、「会社と家族の相談相手」として、経営・メンタルケア・終活を応援、サポートします。お客さまにとって何でも話せる気軽で身近な相談相手を目指しています。

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