○ペット飼育可 入居率は?○

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:不動産トラブル

ペット可の賃貸住宅


●皆がみんな動物好きではありません!

空室の目立つ賃貸住宅の場合、その対策としてペット飼育可能物件へと条件変更をして入居募集を行う場合が良くあります。

●本当に、入居率は高くなるのでしょうか?

一番重要な考え方は、皆がみんなそのペットを可愛いとおもっているわけではありません。小さな室内犬ですら怖く感じる人も存在します。
よって、途中からペット飼育可へと条件変更した賃貸集合住宅などでは、容易にトラブルが想定されます。
また、新築時からペット可の条件でも入居者の飼育マナーや室内の傷み等を考えると、そのメリットが確かなものかは不明です。

●ペット可能な賃貸住宅の注意点

近年の少子化や高齢化により、ペットが欲しいという需要は、増える一方です。
それ以外にもペットへの関心は高まっているため、賃貸集合住宅の供給側もこれらの要望に応えざるを得ないため、「ペット可」とした賃貸物件が増加しているのが実情だと思います。

しかし、「ペット可」の場合、そのペットの範囲は「一匹までで手で軽く抱ける程度のペット」が常識的となります。その基本的な考え方は、室内での飼育を中心にして、共用部分で他の入居者との接触が最小限に抑えられるなら許可を与えるといったもので、また動物嫌いや動物アレルギーの入居者とのトラブルを避けることを目的にルールを定める必要があります。

●ハード面とソフト面の問題

ペット飼育可の賃貸住宅の場合、ハード的な対策として、ペット専用の足洗い場等の設備工事などは、さほど難しいことではありません。
難しいのは、やはり入居者に対するソフト的な対策です。一番の問題は、排泄物と鳴き声の問題となりますが、入居者だけでなく近隣住宅からの苦情がもたらされることも良くあります。

最終的には全て飼主である入居者のマナーや、常識に委ねられることになりそうです。

●私の経験上では、ペット飼育可にすることにより、入居率が上がるとは限らないようです。



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宮本裕文
専門家

宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

障がいのある方、高齢者の方へ積極的に賃貸住宅の入居斡旋をしています。また、宅地建物取引士として37年、その実務での経験と知見を基に不動産のセカンドオピニオンを提案しています。

宮本裕文プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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