ローン特約とローン壊しの防止。

いわゆるローン壊しの防止。

●ローン特約の内容

・ローン特約は、ローンが不成立の場合に契約を終了させるものですが、契約が終了
するということだけでなく、ローンの不成立により契約が終了した場合に、既に支払っ
ている手付金や仲介手数料を遅滞なく無条件で買主に返還する義務のある旨を定め
ておくことも必要です。

ローン不成立により契約が解除となった場合には、当然に宅建業者も受領した仲介
手数料の返還義務があることは、標準売買契約書の（融資利用の場合）の条項に
明記されています。

●いわゆるローン壊しの防止

・ローン特約があると、ローン不成立を理由に契約が解除となる可能性があるため、
売主の立場は不安定なものになります。
従って、買主の都合で意図的に（わざと）ローンが不成立になるように仕向けてロー
ンが不成立となったような場合にまで、ローン特約を理由に契約の解除を認めるの
は不公平となります。

そこで、標準売買契約書の（融資利用の場合）の条項には、買主がローンの手続き
を怠ったり、故意に虚偽の証明書等を提出してローン承認を得られなくしたような場
合には、ローン特約は適用されないことが明記されています。

＊標準売買契約書→全宅連書式のもの


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