道路に始まり、道路に終わる 不動産調査。

宮本裕文

宮本裕文

位置指定道路 持ち分がある場合、ない場合



●不動産の調査は「道路に始まり、道路に終わる。」と良く言われます。それくらい接道
道路は重要であり、不動産の資産価値にまで影響してきます。

・先日、「接道道路が私道なので、息子の代でトラブルにならないか心配・・。」との相談
を受けました。調査した結果、確かに私道(位置指定道路)でした。
(位置指定道路・・・建築基準法上の道路で、特定行政庁が道路の位置指定した道路。)

だだ、問題は相談者の所有持分のない私道(位置指定道路)であり、私道所有者との間
で書類的なものは一切交わしていないとの事でした。

●同じ私道でも、所有持分がある場合、所有持分がない場合、では対応も異なります。

今回、私は私道所有者と相談者との間で「私道の通行・掘削承諾書」を交わすよう提案
し作成しました。実は、私道所有者も将来の事が心配だったようで、道路の維持管理の
負担割合、その他条件を取決め無事書類を交わすことが出来ました。

今回は私道所有者も相談者もご近所で顔見知りの為、すんなり行きましたが・・
私道所有者が亡くなっていたり、相続が完了してない場合など困難を要します。

私道はあくまでも、私道です。十分な調査が必要です。

私道通行・掘削承諾書(一部)



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宮本裕文(宅地建物取引業者)

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