あなたの「こころの案内人」となり、未来に導きます（2/3）

壮絶な過去、心の病気を克服、そしてカウンセラーを目指すまで

　実は、森本さん自身、10年以上心の病気に悩まされてきたという経験があったそうです。幼少期に、父からの虐待 ( 言葉の暴力 ) を受け、中学生2年生の授業中、突然強迫神経症を発症したというのです。その後、症状は悪化。18歳の時には絶望感に襲われ、うつ病になり、自殺未遂…。

　そんなある時、テレビ番組で偶然「強迫神経症」の番組を見、初めて「自分は心の病だったのだ」と知ったという森本さん。「世の中の本当の大人の方々に、一から育て直してもらおう」と決意。そして心理学の専門書を読みあさり、現在の自分の置かれた状況を1つ1つ把握したといいます。その後、意識的にさまざまな職業を経験することで、次第に安定した心理状態を習得することができたともいいます。

　2010年に、32歳で働きながら大学を卒業し、カウンセラーの資格を取得。「大きな遠回りをしましたが、その分学ぶことが多かったのも事実です。これまでに得たノウハウを、みつるぎ　カウンセリングルームを通して皆さまにご提供できればと考えています」と辛かった過去について打ち明ける森本さん。

　「これまでの辛い経験がなければ、深い部分で人の痛みや、悩む辛さや苦しさがわからなかったと思う」とも。「私の仕事は、病院のように病名を付けたり、薬を処方することではなく、目の前にいらっしゃる方の心の根底からのサポートをしたい」と開設への強い信念を語ってくれました。

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