セクハラ(3)~驚きの裁判例(高額賠償)
残業代が問題となるとき、必ずといっていいほど、会社から「従業員が勝手に残っていただけで
会社が残業をさせていたわけではない。」とか「仕事が遅いから、普通の人の2倍かかるだけだ。」と
の主張がでます。
残念ながらこのような主張はまず認められません。
「勝手に残っていた。」といっても、その人一人だけ残っていることは少なく、他の従業員も何人か
残っているはずです。雇用主の指揮監督下にあるかぎり、労働時間とみなされます。
会社としてこれを黙認しているならば、残業を黙認、すなわち、認めていたことになります。
仕事が遅いというのも、それを立証することは困難です。
仮にそうだとしても、時間になったら切り上げさせ、仕事ができていなかった分は、ボーナス等に反映させるべきです。
労務管理者を決めて、定時になったら、退席するよう促すべきです。
これに従わない者には、ボーナスカット、減給等で対処することとなります。
とにかく残業を放置していては大変なことになります。