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Mybestpro Interview

社会正義を貫き、温かく暮らしやすい世の中を目指す弁護士

損害賠償と労務関係のプロ

中村有作

中村さん近景
気さくで親しみやすい雰囲気

#chapter1

気骨ある弁護士であった父親の背中を追い、弁護士を志す

 岡山県岡山市北区内山下で父親の跡を継ぎ、依頼者のさまざまな相談を受けているのは、「中村法律事務所」の弁護士・中村有作さん。飾らない人柄と依頼者の幸せを願う真摯(しんし)な姿勢で信頼を得ています。長年富田町に事務所を構えていましたが、平成30年に事務所を内山下に移転しました。
中村さんが法律に携わる仕事を目指すようになったのは「社会正義を実現する」という大きな夢からでした。父親が気骨のある弁護士だったこともあり、おのずとそうした夢を持つようになったといいます。

 大学を卒業して司法試験合格後、1991年に東京地検で1年間、北海道の釧路地検で2年間検事として勤務。「ちょうどその時期、特捜部では大きな事件をいくつも扱っていました。当時世間をにぎわしていた事件に関連する案件をチームで捜査し、事件の全貌(ぜんぼう)を明らかにしていく、いわば『巨悪を追い詰める』ことの使命感や充実感を、この時期に味わいました」

 やがて生まれ故郷の岡山に戻り、1994年4月に岡山弁護士会に入会、同年12月から父親が経営する法律事務所で働くようになりました。

「組織の中にあっては自由に動けない場合があり、時として不本意な行動を強いられることもあります。しがらみがないところで正義を追求したいという思いから検事の職を辞し、岡山で弁護士として新たな一歩を踏み出そうと思ったわけです」

 父親のように、トラブルで悩む地元岡山の多くの依頼者の力になりたいという思いもあったといいます。

 それからは何にも縛られず、ただ社会正義のために働き、さまざまな問題を解決していきました。これまで数々の案件に携わり、企業恐喝などの民事暴力事案の解決にも尽力。弁護士会では仲裁、両性の平等、生存権、女性の権利(DV等)についての諸案件の解決にも取り組んできました。

#chapter2

交通事故や慰謝料など損害賠償問題のほか、企業の労働案件に豊富な実績

 交通事故や慰謝料などの損害賠償問題に強い弁護士として知られている中村さん。企業の労働関係の案件にも詳しく、中小企業の経営者が気軽に相談できる「中小企業のパートナー」としても注目されています。
 働き方改革で労働をめぐる環境は厳しさを増しています。
「労使関係など、法律の知識がないために相談が遅れ、問題を大きくしているケースが見られます。どこに相談すればよいか分からないということも耳にします。まずは、分かりやすく気軽に相談してもらえる環境を作り、法的解決を図ることによって中小企業の活性化を手助けしたいと思います」

 中村さんのところには、ひっきりなしに相談の電話がかかってきます。最近多いのが、離婚や相続、破産についての相談。最近の社会の変化が大きな影を落としていることが読み取れると中村さんはいいます。

「この十数年で社会の構造が大きく変わり、温かい社会ではなくなってきています。お互いに相手の欠点ばかりに目につき、支え合って生きている意識がなくなっています。また事件や問題がひとたび世間に出たとき、マスコミがこれを大々的に報道し、バッシングする風潮が目に余ると感じています。人間誰しも過ちを犯すものであり、失敗をしてもやり直しのきく社会にしていくことが大切です」と中村さん。

「昨今のこのような殺伐とした状況が、年間の自殺者数(全国)が2万人を超える状況を作り出しているのではないでしょうか。このことをもっと重く受けとめてほしいと思います」

どんな案件も親身に丁寧に対応

#chapter3

依頼者の納得のいく解決を図るために力を尽くす日々

 社会が複雑になり紛争も増えています。また紛争にも程度があり、解決手段の多様化が求められています。そんな中、注目されているのがADR(裁判外紛争解決手段)だと中村さんはいいます。

「裁判所による解決は白か黒か割り切って決めるものであり、当事者双方に不満が残るケースも多い。それよりは当事者双方が向き合って、お互いにより良い解決を探っていくADRこそが真の紛争解決に適している事案が多いのではないかと考えています」

 ADRを考えていく上で、大きな役割を担わなければならないのが弁護士会だと、中村さんはいいます。「また、弁護士も専門化が必要な時代。相続・家族法についてはこの弁護士、労務についてはこの弁護士という風に、複数の弁護士がチームで諸案件を解決していく、そんな事務所にしていきたいと考えています。そして、いつでも気軽に相談に来てもらえるよう、カウンセリング体制も充実させたいですね」

 社会がどんどん複雑になっていることを反映し、和解一つとっても、お互いの合意点を見いだすのが難しくなっているといいます。いかに依頼者のためになるかを最大限に考え、依頼者の納得のいく解決を図ることが大前提と語る中村さん。

「社会に発生するさまざまな紛争を一つひとつ解決していくことによって、人々の不安の種を取り除き、やがては社会全体を思いやりのある、温かいものに変えていく力になればと考えています」と思いを語ってくれました。

(取材年月:2019年1月)

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専門家プロフィール

中村有作

損害賠償と労務関係のプロ

中村有作プロ

弁護士

中村法律事務所

交通事故案件を多数取り扱っています。当初保険会社が提示していた示談案より大幅な増額をを勝ち取った事案が多数あります。特に交通事故は全国的に相談にのっています。示談で解決の場合は着手金不要です。

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