「そんなにイヤなら、離婚すればいいじゃない」と言われるけれど
カウンセリングでは
離婚の相談も多いです。
ただ、子どものことを考えると
簡単には決められないですよね。
正解のない答えを出すのは
難しいものです。
今日は、自分なりの正解を
出すための考え方のヒントを
お伝えします。
●もう、離婚したいけれど・・・
夫婦関係がどんどん悪化して、
毎日がつらくてたまらない・・・
顔を合わせれば喧嘩をしていたのも
もう、どれくらい前だろう。
今は、会話もほとんどなくて、
家の中の空気は暗く、
ギスギスした雰囲気でいたたまれない。
お互いに愛情はかけらもない。
夫婦の再構築も、
望んでいない。
もう、離婚してしまいたいけれど、
「子どもには両親そろっていないとかわいそう」
そんな思いが、
離婚にストップをかけてしまい、
八方ふさがりになっている。
そんなご相談も、とても多いです。
●両親そろっていないと、子どもに不利になる?
離婚して
一人で家庭を切り盛りするのは
経済的にも、家事や育児の人手的にも
負担が増えて、大変になります。
それ以上にブレーキになるのは
「子どもは両親がそろっていないと
就職や結婚のときに不利になる」
という意見です。
たしかに、片親の家庭を差別する人は、
残念ながらまだまだ存在します。
就職や結婚のときに
それを理由に反対する人もいるかもしれません。
そのことも踏まえた上で
「自分は何をもって、子どもの幸せとするか」
それを考えることが
大事なんじゃないかな、と思います。
どんなに親が不仲でも
理不尽な差別を受けないことを
子どもの幸せとするか、
あるいは、そんな理不尽な差別に負けないような
自分の人生を
自分で切り開ける子どもに育てたいか、
ということです。
●子どもの心が感じていること
子どもというのは、
親の不仲の原因は自分にある、と
考えてしまいがちです。
親はもちろん、自分たちに原因があると
わかっているし、
子どものせいだなんて思ってません。
それでも、子どもは
「自分がもっといい子だったら、
お父さんとお母さんは仲良くしてくれたのかも」
「お父さんとお母さんを
仲良くさせられない自分が悪い」
と、無意識に思ってしまうものなんです。
そして、自分の存在が
親を不幸にしていると思ってしまったり
親の仲を取り持つことができない
自分に対する信頼を失っていきます。
そうなんです。
自己肯定感が
どんどん下がってしまうんです。
●面前DVが起きていることもある
さらに、目の前で
親が身体的に暴力を受けたり
暴言をあびせられていたり、
逆に無視されるなどの
精神的な暴力を受けているのを見るのは
子どもにとって、
自分が直接的に被害を受けていなくても
「面前DV」と言われ、
心に大きな傷を残してしまいます。
つまり、子どもの心の成長を考えると
不仲な両親のそばで
長い時間を過ごすのは
子どもの自己肯定感を損なう、
という意味で、
とてもリスクが高いのです。
それならば、たとえ両親そろっていなくても
そばにいる親が
幸せで笑顔でいてくれること、
そして、もう片方の親も
たまに会うときに幸せで楽しく過ごせること。
お父さんとお母さんは、夫婦ではないけれど
あなたのことを、とても大事に思っていること、
あなたのことが大好きだということ。
そういうメッセージを伝えられる方が
子どもにとっては、
必要のない罪悪感に苦しめられることなく
安心して自己肯定感を
高めていけるのではないかと
私は感じています。
●本当の意味で子どもを守ること
でも、いろんな事情があって
やっぱり離婚はできない、
一緒に暮らしていくしかない
場合もあると思います。
その場合は、どうせ一緒にいるならば
その間は、腹をくくって仲良く暮らす、
せめて、ふつうに日常会話ができるような
家庭環境をつくることに
エネルギーを向けていただけるといいかなと
思います。
愛情を取り戻す必要もないし、
再構築したくないなら、しなくてもいい。
子どもが成長したら
離婚する、でもいいと思います。
だからこそ、せめて一緒にいる間は、
本当の意味で
子どもの心を守る生活をすることが
理不尽な差別をする人に
忖度するための結婚生活より
ずっとずっと、大切なことではないかなと
思っています。
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