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コラム

うまくいかない「夫婦の話し合い」に必要なこと

2023年3月15日

テーマ:コミュニケーション

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

夫婦の話し合い、難しいですよね。

お互いについ感情的になってしまい
結果的に傷つけあって終わってしまう・・・

今日はそういう
「傷つけ合う話し合い」をやめるための

夫婦の話し合いのコツを
お伝えします。



●ある夫婦の場合

たとえば、夫が
子どもに必要以上に厳しく接しているので
困っている、というご夫婦の話です。

見かねた妻が
「子ども相手にそんな言い方しなくても」
と夫に言うと

夫は
「子どものためを思って言ってるんだ」

「だいたい、おまえが甘やかすから
オレが言わなきゃいけないんだ」

と、逆に妻を責めてしまい、

妻は、どうしていいかわからなくて
何も言えなくなり、
不機嫌に黙りこんでしまうそうです。

そんな妻を見て、
夫はさらにイライラして妻を責め、

耐えられなくなった妻が
怒りを爆発させる・・・

というような
やり取りが延々と繰り返され、

何の解決もできないまま、
最終的に
夫も妻も疲れ果てる、

というパターンが繰り返されるそうです。


●解決できない話し合いが繰り返される理由

解決ができない
堂々巡りの話し合いが
繰り返される原因は

「本当の感情」を
伝えていないからです。

実は、本当の感情は
4つしかないと言われています。

それは
「喜び・悲しみ・怒り・怖れ」です。

それ以外の感情は、
この4つの感情から出てきた

「二次感情」と言われてるんです。

そして、これは
本物の感情ではないので

別名「ニセモノの感情」とも
言われています。

たとえば、
不安・もやもや・イライラ・焦り・くやしさ・不満・・・

などはすべて、二次感情、
つまり、ニセモノの感情です。

だから、二次感情が
生まれた元になっている
「本物の感情」を伝えると

本当に言いたいことが、
誤解なくシンプルに伝わります。


●ニセモノの感情と本物の感情

たとえば、
「そんな言い方しなくても」
と夫を責めていたときの感情は

「イライラ」や「不満」という
二次感情です。

では、その奥の本物の感情は
なんだったのかというと

悲しみ:子どもがつらそうにしているのを見るのが悲しい

怒り:大事な子どもの心を傷つけられた怒り

怖れ:夫と子どもの関係が悪くなってしまうんじゃないか、という恐れ

かもしれません。

また、逆ギレした夫の本物の感情は

悲しみ:子どものために言ってることをわかってもらえない悲しみ

怒り:自分が悪者にされた怒り

怖れ:これから父親として、どう子どもに接したらいいかわからない怖れ

かもしれません。


●本物の感情の伝え方

では、本物の感情をそのまま伝えると
どんな伝え方になるでしょうか?


たとえば、妻が
「そんな言い方しなくても」ではなく

「子どもがきつく怒られて
つらそうにしていると、私も悲しくなるの」

と伝えたら、どう感じますか?

そして、夫も

「オレだって、
子どものためを思って言ってることを、
わかってもらえなくて悲しい」

と伝えたら、どうでしょう?

きっと、お互いに
次に出てくる言葉は
自然と変わってくるはずです。

お互いに傷つけあう話し合いに
疲れたときは、

本物の感情を伝える話し合いに
変えてみるチャンスです。

ニセモノの感情に
振り回されてる!と感じたときは

ぜひ、その奥にある
本物の感情はなんだろう?と
考えてみてくださいね。

心が伝わる話し合いのコツは、
こちらの無料メール講座でも学べます。

この記事を書いたプロ

松尾聡子

夫婦関係のカウンセリングのプロ

松尾聡子(Le Port(ル・ポール))

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