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年頭にあたり

下田茂

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テーマ:雑感

 正月も明け、早3週間が過ぎようとしています。遅ればせながら本年もよろしくお願いします。
 今年は、年初から災害や事故が相継ぎました。地震により被災された方々には心からお見舞い申しあげます。
 今日20日には、JAXAの月面着陸成功のニュースがあり、久々に良いニュースが入ってきました。しかし、それ以外ではあまり明るいニュースが思い浮かびません。
 見方を変えれば、この状況は、「この一年、油断せずに気を引き締めて行けよ!」との警鐘かもしれません。
 昨年、日本では、真夏日が何日も続く猛暑に襲われました。世界では、洪水や山火事等の災害が数多く発生しました。
 温暖化の影響による異常気象が根底にあるといわれていますが、はたして今年はどうなるのでしょうか。気を引き締めて臨みたいと想います。
 温暖化に関連して、日本における自動車のEV化の遅れも気掛かりです。日本の最も重要な産業といってもよい自動車にもとうとうガラパゴス化の波が来てしまったかと危惧しています。
 BYDの躍進などにより中国の自動車輸出台数は、昨年、日本を抜いてきました。昔、アメリカでは日本からの輸出に対抗し、日本車をハンマーで叩き潰すニュースシーンがありましたが、今、日本は、そのアメリカになりつつあり、中国の自動車輸出は日本にとっても脅威です。
 EV化は、環境問題、つまり脱炭素の視点からはCO2削減効果のメリットが少ないという意見もありますが、今後のことを考えれば、ガソリン車の技術的「伸び代」はほとんどありませんが、EV車は、再生可能エネルギを利用し、ソーラーパネル技術やバッテリ技術の進歩など、技術的「伸び代」は無限にあります。
 しかし、EV化の遅れの問題は、このような難しい話ではないと思っています。ダーウィンが言う、「変化できる者だけが生き残る」という基本的な教えの中にあると思っています。
 今、世界の自動車業界は「変化」の真っ只中にあり、このことは誰でも認めることができる事実です。日本人の意識の変化を含めて日本の自動車産業には頑張ってほしいと思います。
 さて、政治の資金問題をはじめとして明るいニュースはあまりありませんが、「パラノイアだけが生き残る」の視点から、時代の「変化」に適応していきたいと思っています。
 そして、この一年、「知的財産」の保護及び活用を通して皆様のお役に立てるよう業務に臨みたいと思います。

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下田茂
専門家

下田茂(弁理士)

みらい国際特許事務所 長野オフィス

個人から企業及び大学発明まで幅広く対応し、高い特許登録率を維持しています。持前の知財センスに基づき、特許権や商標権の取得はもちろんのこと、依頼者に満足して頂けることを第一に、広く深くアドバイスします。

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