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コラム

真似ることの本質とは?

2021年11月21日

テーマ:人材育成

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 組織開発組織マネジメント人材育成 研修

潜在能力

メチャクチャ仕事のできる人
それは、天才、はたまた達人と
言ってもいいくらいだ。

学生時代にもクラスに一人は
そんな飛び抜けた人がいたの
ではないか?

皆と一緒遊んでいるのに、
試験ではトップクラスとか。

そんな達人と言われる人で
あっても未熟な最初の時が
あったはずだ。

そして、そんな彼らも最初は
見本となる人の「真似」から
始めたのではないでしょうか?

・交渉のうまい人、

・電話応対の素晴らしい人、

・発想の豊な人、

・段取りの上手な人、

・クレーム対応のうまい人、

・数字にめっぽう強い人、

・お客様に可愛がれる人、

など、etc

実際、あなたの周りにはそんな
一芸に秀でた達人がいるはずだ。

そんな達人たちを徹底的に観察し、
自分との「違いをもたらす違い」を
見いだし、素直に真似てみたら
成長が加速する気がします。

だって、論より証拠、達人達は、
結果をだしているわけですから。

ところが、あに図らんや
そうは問屋が卸さないのが現実。

そして、やってみるとあることに
愕然とするわけです。

彼らと同じようにやっているはず
なのにどうにもうまくいかない
のです。

ちゃんと真似ているはずなのに?

なんで?

それは、目に見えていないところに
秘密があるということだ。

体感とでもいうべき感覚に近い
ものだと思う。

読んで字のごとく体感とは実際
やってみなきゃ身につかない。

例えば、いくらスイミングの理論を
テキストで学んでも動画を見ても
泳げないのと一緒だ。

だから実際に「真似」てやってみる
ことでしか学べない

真似

なにより、最初は、圧倒的な量稽古が
必要だと思う。

どうしてもうまくいかなければ、
彼らに直接聞いてみれば良い。

案外、彼らは真剣に学ぶ人間には、
おしげなくもなく教えてくれるものだ。

ところで、茶道の中に「守・破・離」と
いう言葉があるのをご存じだろうか?

元来、茶道の修行段階を教えたもので
あったのですが、転じて日本の諸武芸に
於いても修行の段階を説明する言葉と
して定着しています。

「守・破・離」とは、簡単に言えば、
物事を習得する上での三つの段階を
示したものです。

「守」とは、師匠の教えを正確かつ
忠実に守り、武道における基本の作法、
礼法、技法を身に付ける。

いわば「学び」の段階です。

次に「破」とは、それまで身に付けた
技や形をさらに洗練させ、自己の個性
を創造する段階。

最後に「離」とは、前段階からさらに
前進させ、自らの新しい独自の道を
確立する最終段階です。

すなわち、自己を常に発展させるべく
修行、精進を重ねていく。

いずれせよ、その道は、終わりのなき
道です。

以って、「第一段階の「守」をいかに
綺麗に身に付けるかで、その後の全てが
決まる」と言っても過言ではありません。

だからこそ、初めに良き師匠に巡り
合えるどうかがとても重要なのです。

古より物事の学びの順序(原理原則)は
確立されているのです。

これは茶道や武道に限った話では
ありません。

ところで、「真似」という言葉の対比と
して「個性」という言葉があります。

では、「個性」は「真似」の反対語なの
でしょうか?

そう言えば、「人真似でない個性」が
大事だという話を聞いたことがあります。

そもそも「真似」の段階は、三段階で
言えば、「守」です。

であれば、本当に意味での個性の発現は
「離」の段階ではないでしょうか。

どう考えても「守」から一足飛びに「離」
にいけるとは到底思えません。

個性が必要だと称して「真似る(学ぶ)」
ことを否定することは、それは「個性」
がないのでなく単に「固執」してるだけ
ではないでしょうか?

さて、皆さんはどう思われるだろうか?

この記事を書いたプロ

内布誠

会社中をワクワクさせる人材育成(研修)のプロ

内布誠(ウチヌノ人事戦略事務所)

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