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肩甲骨のトレーニングと動き

常盤直孝

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テーマ:肩甲骨トレーニング



肩甲骨の筋機能と全身への影響

 肩甲骨の機能は、肋骨の上に浮いている船というイメージをすると分かりやすいとお話ししました。肋骨の上を自由に動ける環境でなければ、肩凝りや肩の痛み、肘や手関節周囲の痛み、腰や股関節、膝関節の痛みに影響を与えることもあります。肩甲骨周囲の筋機能が変化すると、肩関節や肘関節、手関節などの上肢の筋機能が変化するだけでなく、股関節や膝関節、足関節の筋機能も変化します。肩甲骨の自由度を増し、肩甲骨周囲の筋機能を改善することは、全身のコンディションにも影響を与えます。

肩甲骨の可動範囲を確保する



 肩甲骨の動きは、おおまかに写真のように動きます。上方①と下方②、内側③と外側④、上向きの回旋⑤と下向きの回旋⑥の6方向です。肩甲骨が本来あるべき位置は、人によって違いはありますが、だいたい決まっています。肩甲骨の内側は、背骨に対してハの字になるような、肩甲骨の下側が上側に対してやや広い位置にあります。この位置が、高すぎても低すぎても、外側に行きすぎていても内側に向きすぎていても、肩凝りや筋出力低下などいろいろな問題が生じる可能性があります。肩甲骨の位置と動きは、非常に重要なのです。

ただ動かすのではなく、正しく動かす


 肩甲骨の動きは、上記のいろいろな方向で確保しておく必要がありますが、特に写真の方向の動きを、しっかり確保しておくことは、重要であることが多いです。すべての人にというわけではありませんが、先日お知らせした肩甲骨の位置異常がある方は、効果的である可能性があります。特に痛みのあるか方は、筋肉が正しく機能しておらず、きちんと動いていないことがあります。肩甲骨の動く方向を意識し、全可動域にわたってしっかり動くように、「運動」ではなく「エクササイズ」を意識して行って下さい。

弊社では、こうした位置異常のある方のエクササイズの指導や動きの問題点を解決するためのアドバイスも行っております。興味のある方は是非ご連絡下さい。

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常盤直孝
専門家

常盤直孝(理学療法士)

フィジカルケア宮崎

肩こりや腰痛、関節痛の慢性的な痛みや怪我等回復後の不調など、長引く痛みや動きの違和感などに悩まされている方へ、理学療法士、トレーナーとして得た長年の経験を元に、さまざまな見地から原因を探り調整します。

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