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肩甲骨のお話し①

常盤直孝

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テーマ:肩凝り予防




肩甲骨という骨

 肩甲骨は、上の写真のように、肩の後ろの方にある板状の骨です。この肩甲骨は、鎖骨を介して胸骨と繋がっています。胸骨は肋骨と繋がっていますので、鎖骨を介して肩甲骨は体幹と連結しているといえます。この肩甲骨には、腕の骨である上腕骨が関節をなしていますので、肩甲骨の動きは、腕や肘、手などの動きに大きな影響を与えることになります。肩甲骨は「胸郭(肋骨)という海に浮かんでいる舟のようなもの」に例えられます。肩甲骨には、胸郭という大海を自由に動き回れる機能が必要ということです。自由に動けるためには、適度な硬さの筋肉の機能が必要であり、肩甲骨が浮いている肋骨の動きが非常に重要ということになります。

肩甲骨の動きに影響を与えているもの

 肩甲骨が肋骨の上をしっかり動いてくれるためには、背骨と肋骨の適切な可動性が欠かせません。背骨は椎体という骨ですが、椎体と椎体の間には関節があります。また、背骨と肋骨の間にも関節があります。この関節は大きな関節ではなく、ほんの小さな関節なのですが、この関節の動きが背骨や肋骨の動きに大きな影響を与えます。わずかな動きの制限であっても、肩甲骨の動きに影響を与え、肩や肘、手首などに影響を与えて痛みが生じることがあります。これらの関節の動きの制限により、肩甲骨と背骨を結ぶ筋肉の機能に影響が出て、肩甲骨の位置異常が生じることになります。

 この写真の方は、肩甲骨の内側が浮き上がっています。腕を下ろして安静にしているにもかかわらず、このような状態であるのは、肩甲骨周囲の筋肉のバランスが崩れているからです。こうした方は、腕を上げたり物を取ったり、ボールを投げたり打ったりする動作に影響を及ぼすことがあります。さらに下の写真です。

 少し衝撃的かもしれませんが、腕を上げた時に左の肩甲骨の内側が完全に浮いています。ここまで浮いている方は多くはありませんが、こうした肩甲骨の位置異常や機能異常を来している方は少なくはありません。「子どものロコモ」など運動機能が低下している人は少なくありませんが、見た目にはわかりにくくても、こうした状態がある方は、出来るだけ早めに対応する方が、将来的にも様々な症状の予防に繋がっていきます。

肩甲骨の動きを見直そう

 いかがでしょうか。肩甲骨は、背中の後ろにあって地味なように思われますが、非常に重要な骨です。この骨の問題を見直すことが、肩凝りや肩関節の痛み、あるいは腰痛や股関節など下肢の痛みの問題を解決するためにも重要になります。肩甲骨のことが気になる方は、是非ご連絡ください。お待ちいたしております。

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常盤直孝
専門家

常盤直孝(理学療法士)

フィジカルケア宮崎

肩こりや腰痛、関節痛の慢性的な痛みや怪我等回復後の不調など、長引く痛みや動きの違和感などに悩まされている方へ、理学療法士、トレーナーとして得た長年の経験を元に、さまざまな見地から原因を探り調整します。

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