腰の痛みと姿勢
日本人に多い姿勢は、スウェイバック姿勢といって、骨盤に対して背中が後ろに位置している姿勢です。このような姿勢は、一般的に背骨の動きが硬くなっています。柔軟性が低下しており、筋肉のバランスも悪くなっているため、腰には負担の大きい姿勢です。背骨が硬くなっていると、腰の骨や関節の負担が大きくなり、椎間板ヘルニアや椎間板症などになるリスクが高くなります。成長期の子供だと分離症を生じることもあります。背骨や筋肉の柔軟性を改善することが、骨や関節の負担を軽減し痛みを予防することになります。筋肉のバランスを改善すると柔軟性が向上し、骨にかかる負担を軽くすることができるのです。
筋肉を機能させる
筋肉の長さは長くなりすぎたり短くなりすぎたりすると、筋力を発揮しにくくなります。筋力を発揮できなければ骨や筋肉にかかる負担は大きくなります。腰が痛いときに筋力が弱いから腰痛を発症したといわれると、多くの方は筋力を鍛えようとするでしょう。それは間違いではありませんが、筋力を鍛えることよりも重要なことは、筋肉を機能させることです。働いていない筋力をうまく機能させることが、鍛えることよりも重要なのです。機能させる前に鍛えようとすると、痛みは増強したり様々な問題を生じることになります。一般的に筋力は、パワーの要素に目が向かいがちですが、筋機能には①パワーの要素②時間の要素③空間の要素があり、それぞれがしっかり機能しないと、動作をスムーズに行うことができず、痛みを生じることになるのです。パワーの要素だけでなく、時間の要素や空間の要素にも目を向けることはとても重要です。
動きが変わることへの気づきが大切
筋肉が機能するようになると、動きがスムーズになり、楽な力で動いたりものを持ち上げたりすることができるようになります。「身体が軽い」「楽に動けるようになった」など、筋肉が機能するようになると、動きの変化に気づくことが出来るようになります。筋肉が上手く機能していない身体でいると、その動きが本来の自分の動きと勘違いしてしまい、筋肉の機能が低下していることに気づかないのです。動きの変化に気づくと、どのようなエクササイズをすれば動きが変わるのだろう、自分に出来ることはないだろうかと考えるようになります。適切な運動で、自分の身体を変えることが出来るということに、是非気づいていただきたいと思います。
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