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「うちの会社にAIはまだ早い」と感じる社長へ|中小企業にAIは必要かを決める前に

淵之上政俊

淵之上政俊

テーマ:AIを入れる前に

「うちの会社にAIはまだ早い」。そう感じているなら、その感覚を、私はまず大事にします。周りが使い始めたから、取引先に言われたから。そういう理由で道具を入れても、使われないまま契約だけが残ります。

結論から書きます。AIを入れないという判断も、立派な結論です。 ただ、「早いか、遅いか」で決めることはお勧めしません。決めるのは、何のために使うのか、です。そこが決まれば、入れる・入れないは自然に決まります。

「早い・遅い」ではなく、「何のために」で決める

私は、会社の規模や業種で線を引きません。最初に伺うのは、何のために使うのか、です。たとえば「請求書の確認に、毎月まる3日かかっている」「問い合わせの返事が、いつも夜まで残る」。困りごとがこの形で言葉になっていれば、AIが要るかどうかは、そのあとで分かります。

逆に「とりあえず何か」から始めると、道具の話だけが進みます。講座や勉強会でよく聞く声は「AIが良いのは分かっている。でも、うちの会社は何から始めればいいのか」です。道具の名前は知っていても、自分の会社のどの仕事に当てはめるかが見えないままです。

AIを使わずに済むことは、珍しくありません

業務の流れを整理するだけで解決することは珍しくありません。以前、対応の仕方を変えただけで工数が7割から8割減り、AIは一切使わなかったことがあります。

同じ数字を2か所に入力している。確認のあとに、もう一度同じ確認がある。そういう仕事は、順番を少し変えるだけで軽くなります。だから私は、AIにこだわりません。ITにもこだわりません。業務の流れの整理だけで解決するなら、それが答えです。

それでも「今はやめておきましょう」と言うとき

相談を受ける立場として、「今はやめておきましょう」とお伝えすることは出てくると思います。自分が納得できないものは勧めません。自分がお客様の立場だったら受け入れるか。それをいつも基準にしています。

たとえば、使う人が決まっていない。何のために使うのかが「なんとなく」のまま。会社の情報をどこまで入れてよいか、線を引いていない。この3つのどれかが残っているなら、AIが「早い」のではなく、まだ「決めていない」のだと思います。決めれば、小さく始められます。

入れないと決めたら、やることは1つ

入れないと決めたあとにやることは、仕事の流れを書き出すことです。やめられる仕事、やり方を変える仕事、道具を入れる仕事の3つに分けます。道具を選ぶのは最後です。

ここまでやっておくと、半年後に「やっぱり入れよう」となったとき、何に使うかがもう決まっています。入れない期間が、無駄になりません。

まとめ

  • 「早い・遅い」ではなく、「何のために」で決める
  • AIを使わずに済む仕事は珍しくない。業務の流れの整理だけで解決するなら、それが答え
  • 入れないと決めても、仕事の流れを書き出しておく。次に進むときの材料になる


宮崎で、AIを「入れない」と決めた会社も、「入れる」と決めた会社も、最初にやることは同じです。いまの仕事の中身を、細かく見ること。私はそこから一緒に探していきます。

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淵之上政俊
専門家

淵之上政俊(AI・ITコンサルタント)

MAIFYラボ

AI・ITの導入を前提とせず、業務の流れを整理するところから始める業務改善コンサルティングを提供。SE歴25年超の経験を生かし、ツールの選定から導入、必要に応じた開発、定着まで一貫して支援します。

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