AIを導入する前に決める3つのこと|中小企業が何から始めるか迷ったら
ここで大事なのは、理想の流れではなく、いま実際にやっている流れを書くことです。私も、最初に伺うのは仕事の中身です。何を入れたいか、ではありません。
2. やめられる仕事を探す
書き出した仕事を1つずつ、「誰が、何のために見ているか」で確かめます。「前任者の頃から続いているが、今は誰も見ていない」と分かれば、やめられます。やめてしまえるなら、それがいちばん安くて速い。
やめる判断は、現場の人だけでは決めにくいものです。「前から続いているから」が理由なら、やめていいと言うのは社長の仕事です。
やめられないと分かった仕事だけが、次に残ります。
3. やり方を変えれば済む仕事を探す
次に見るのは、順番・担当・回数です。同じ数字を2か所に入力している。確認のあとに、もう一度同じ確認がある。月に1回でよいものを、毎週やっている。こういう仕事は、道具を入れなくても、やり方を変えるだけで軽くなります。
業務の流れを整理するだけで解決することは珍しくありません。
4. 道具を入れるのは、残った仕事だけ
ここまでやって残った仕事が、道具を入れる候補です。それも、新しく買う前に、すでに契約しているサービスの機能で足りないかを見ます。どうしても足りない部分だけ、AIや業務システムを使います。
「AIが良いのは分かっている。でも、うちの会社は何から始めればいいのか」。講座や勉強会でよく聞く声です。道具の名前は知っていても、自分の会社のどの仕事に当てはめるかが見えない。棚卸しの紙があれば、その「当てはめる先」が見えます。
棚卸しは、1回で終わりません
業務改善に終わりはないと思っています。一度直して終わりではなく、計画して、やってみて、結果を見て、また直す。作って渡して終わりにすると、結局使われずに元に戻ってしまいます。だから、棚卸しの紙は捨てずに、3か月後にもう一度見てください。
まとめ
- 仕事をやっている順に書き出す。理想ではなく、いまの流れを
- やめる・変える・道具を入れる、の3つに分ける。道具は最後
- 3か月後にもう一度見る。業務改善に終わりはない
宮崎の会社でも、県外の会社でも、この順番は変わりません。私は作る技術があるからこそ、作らずに済む方法があるなら、そちらを勧めます。


