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コラム

朗読ボランティア  「杜の音通信」(No.90)

2023年5月8日

テーマ:朗読

コラムカテゴリ:くらし

平成26年の9月から、月1回のペースで 朗読ボランティア に伺っている 「ギャラリー杜の音」



90回目 の令和5年4月は、以下の 5作品 を朗読しました。



★ 大橋静子:作「すてきなあなたに」より「花ことば」「ハトの巣のこと」
★ 宮沢賢治:作「ざしき童子のはなし」「雨ニモマケズ」
★ 松谷みよ子:作「安珍と清姫の物語」より「道成寺」
★ 角田光代:作「Presents」より「名前」

① 大橋静子:作「すてきなあなたに」より



日々の暮らしの中で出会う様々な出来事を綴った、大橋鎭子さんのエッセイ



作者の大橋鎭子さんは、NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」のモデルになった方で、
生活情報誌「暮しの手帖」の創刊者です。



私は、2012年の9月から、このシリーズをラジオ番組で朗読していますが、
今回はその中から「花ことば」と「ハトの巣のこと」を紹介しました。

② 宮沢賢治:作「ざしき童子のはなし」「雨ニモマケズ」



「ざしき童子のはなし」は、宮沢賢治の数少ない生前発表童話の一つです。
「ぼくらの方の、ざしき童子のはなし」として、
4つの座敷童子にまつわるエピソードがオムニバスのような形で紹介されます。



「雨ニモマケズ」は、賢治がのこした一冊の手帖の中にあった言葉。
そのつぶやきのような言葉が、多くの人々の心を今も揺さぶり続けています。



闘病生活のさなかに賢治が書きとめたその言葉は、
賢治の「祈り」そのものだったのかもしれません。



今回は、宮沢賢治の世界観を、仲山さんが温かく表現してくれました。

③ 松谷みよ子:作「安珍と清姫の物語」より「道成寺」



「娘道成寺」として、能や歌舞伎などで広く知られている作品をもとにした絵本。



むかし、紀伊の国に清姫という美しい娘がいた。
清姫は、年若い山伏・安珍をひと目見て心を奪われた。
けれど、清姫の想いは安珍に届かない。思いあまった清姫は…。



今回は、ベテランの田中さんが、清姫の切ない思いをたっぷりと語ってくれました。



杜の音の皆さんも、じっくりとききいってくれました。

④角田光代:作「Presents」より「名前」



私たちは、たくさんの愛を贈られて生きている。
人生で巡り会うかけがえのないプレゼントシーンを、鮮やかに切り取った作品。



この世に生まれて初めてもらう「名前」
贈られた記憶がよみがえり、大切な人との繋がりが胸にしみます。
松尾たいこさんの絵も、とても素敵な一冊。

作品に因んで、ご自身の「名前の由来」を、
楽しそうに話してくださる方もいらっしゃいました。



読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。

この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

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