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朗読ボランティア  「杜の音通信」(No.71)

2020年11月7日 公開 / 2021年1月10日更新

テーマ:朗読

コラムカテゴリ:くらし

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」



71回目 を迎えた令和2年10月は、以下の3作品を朗読しました。

① 安房 直子 : 作 ・ 織茂 恭子 : 絵 「きつねの窓」
② 和田  誠 : 作 ・ 絵 「ねこのシジミ」
③ 向田 邦子 : 作 「眠る杯」 より 「犬の銀行」


① 安房 直子 : 作 ・ 織茂 恭子 : 絵 「きつねの窓」

  

いつでしたか、山で道にまよったときの話です。
道をひとつまがったとき、ふと、空がとてもまぶしいと思いました。
そこは広々とした野原で、一面青いききょうの花畑なのでした。



織茂恭子さんの青を基調とした絵も美しく、
そして幻想的な文章が想像を大きく膨らませてくれます。
小学校の国語の教材にもなっている作品ですが、子供だけでなく、
大人の感受性も繊細に研ぎ澄ませてくれるお話だと思います。



今回は野呂さんが、安房さんの世界観を、丁寧に表現してくれました。
杜の音の皆さんも、じっくりと聞き入ってくださいました。

② 和田  誠 : 作 ・ 絵 「ねこのシジミ」



シジミ は、公園に捨てられていた 猫 です。



これは、猫の目から見た、毎日の生活を淡々と書いた絵本です。
感動ものでもなく、泣ける話でもなく、びっくりするような事件もおきない。
でも 「まぁ、幸せな毎日」 なのです。なんだか、これを読むとほっとします。



やってきた子猫の生活をやわらかな銅版画で描いた、人気イラストレーターの話題の絵本。
今回は、猫大好きな田中さんが、猫の気持ちをありのままに語ってくれました。
杜の音の皆さんも、目を細めながら、聞いて下さいました。

③ 向田 邦子 : 作 「眠る杯」 より 「犬の銀行」



向田鉄。
こう書くと、まるで私の弟みたいだが、レッキとした犬の名前である。
二十代の中頃、ほんの十か月ばかりの短いつきあいだったが、
この犬は私にいろいろなことを教えてくれた。



この 「鉄」 という犬は、直木賞 を受賞した 「犬小屋」 という作品のモデルになっています。



読み終わった後、お客様から
「かつて飼っていた犬のことを思い出して、涙があふれました」
「向田さんの作品は、いつ聞いても胸にせまるものがありますね」 
という感想を頂きました。



読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。

当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-28-1.php

この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

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