朗読ボランティア「杜の音通信」（No.59）

2019年9月1日公開 / 2019年10月12日更新

テーマ：朗読

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている「ギャラリー杜の音」
令和元年8月は、以下の4作品を朗読しました。

① 三浦哲郎作　「おふくろの夜回り」より「叶わぬ夢」
② かこさとし作　「矢村のヤ助」　
③ 角田光代作　「Presents」より「料理」
④ 阿川佐和子作　「魔女のスープ」より「シンプルジャガ玉」

① 三浦哲郎作　「おふくろの夜回り」より「叶わぬ夢」

　

確かで美しい日本語。名文家最後の随筆集。
わずか千文字の中に、故郷である東北の風土やそこで暮らす人々、或いは亡き父母を慕う心が、
まるでデッサン画をみるように確かなタッチで描かれています。

今回は三浦さんが、日々の暮らしを静かに見つめる作者の思いを、実直に表現してくれました。
杜の音の皆さんも、時にうなずきながらしっかりと聴いて下さいました。

② かこさとし作　「矢村のヤ助」

　

「つる女房」を基にした、かこさとしさんのオリジナル昔話。

今回は田中さんが、登場人物の声をうまく使い分けて、読んでくれました。
杜の音の皆さんも、じっくりと聴き入ってくれました。

③ 角田光代作　「Presents」より「料理」

女性が一生を生きる中で受け取る、様々な「プレゼント」をテーマにした短編集。
「ありがとう」の心をこめて大切な人に贈りたい、そんな一冊です。

今回は、杜の音初参加の木村さんが、風邪をひいた主婦が家族に作ってもらった「料理」を、
一生懸命に表現してくれました。
杜の音の皆さんも、目を細めながら聴き入ってくれました。

④ 阿川佐和子作「魔女のスープ」より「シンプルジャガ玉」

鍋いっぱいに作った怪しいスープからホットドッグまで、読めば幸せ、美味しい日常。
極上の食エッセイです。

今回は松高さんが、阿川佐和子の世界を、軽妙なタッチで表現してくれました。
帰り際「料理を作るシーンが見えてくるようだった！」とおっしゃって頂きました。
嬉しい感想でした。

読んでいる間の皆さんからの「笑い声」や、読み終わった後の「拍手」
「楽しかった」の声が「朗読して良かった～」と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも「朗読ボランティア」を続けていきたいと思っています。

当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください！
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/post-121.php