高齢者施設のひな祭り行事|芥川龍之介 「雛」の朗読会
平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
令和元年6月は、以下の4作品を朗読しました。
① 佐野 洋子 作 「ヨーコさんの"言葉" じゃ、どうする」 より
「私は母も子供だったのかと大変驚いた」
② あまん きみこ 作 「車のいろは空のいろ」 より 「白いぼうし」
③ 向田 邦子 作 「無名仮名人名簿」 より 「麗子の足」
④ 松居 スーザン 作 「こねこのフーシカ」
① 佐野 洋子 作「ヨーコさんの"言葉" じゃ、どうする」より
大ベストセラーの絵本 『100万回生きたねこ』 の著者、佐野洋子さんによるエッセイ。
NHKの人気番組 「ヨーコさんの"言葉"シリーズ」 の完結編です。
私は母の子供の時の写真を1枚も見たことがなかったから、
母がどんな子供だったかわからなかった。
もうずっと母の顔をしている母から、子供の母を想像することが出来なかった。
ヨーコさんの世界観にぴったりの、北村裕花さんのイラストも見て頂きたいと、
今回は、原作を拡大コピーして杜の音の皆さんに紹介しました。
今回は、三浦さんが佐野洋子の世界を、ほっこりした感じで届けてくれました。
杜の音の皆さんも、優しい眼差しで聞き入って下さったようです。
② あまん きみこ 作「車のいろは空のいろ」より「白いぼうし」
空いろの車を町でみかけたら、それはきっと松井さんのタクシーです。
手をあげて、車の座席に座ったら、ふしぎな旅のはじまりです。
今回は、杜の音初参加の円田さんが、ハツラツとした感じで読んでくれました。
杜の音の皆さんも、楽しそうに聴き入ってくれました。
③ 向田 邦子 作 「無名仮名人名簿」 より 「麗子の足」
なにげない日常や仕事先で出会った人々や出来事を、鋭くも温かい観察眼とユーモアで綴る
大いにうなずき、笑いながら涙が出てくる不朽の名エッセイ集。
半年ほど前に、岸田劉生展を覗いた。
一番心を惹かれたのは 「麗子住吉詣之立像」 であった。
素足で立つ幼い麗子の足の、親指と人さし指の間が離れているのに気がついた。
それは、下駄をはいて育ったまぎれもない日本人の足なのである。
読み終わった後、1人の女性の方が 「私の足も、まぎれもない日本人の足よ!」 といって、
自慢気に微笑んでいらしたのが印象的でした。向田さんの作品は、やっぱりいいですね!
④ 松居 スーザン 作 「こねこのフーシカ」
ダニエルじいさんの家でくらすことになったこねこは 「ふうっ」 と怒ってばかりいるので、
フーシカ という名前がつきました。
フーシカはみんなとなかなか友達になれません。でも、本当は...。
今回は、猫ちゃんが大好きな田中さんが、フーシカの可愛らしさとその心情を、
とても上手く表現してくれました。
杜の音の皆さんも、目を細めながら聴き入ってくれました。
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 や
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-6.php