高齢者施設のひな祭り行事|芥川龍之介 「雛」の朗読会
平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
4月は、以下の4作品を朗読しました。
① 大橋 鎭子 作 「すてきなあなたに」 より 「花ことば」
② 光原 百合 作 「星月夜の夢がたり」 より 「絵姿女房その後」
③ 原田 宗典 作 「人の短編集」 より 「レフェリーの勝利」
④ 向田 邦子 作 「父の詫び状」 より 「身体髪膚」
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① 大橋 鎭子 作 「すてきなあなたに」 より 「花ことば」
大橋鎭子さんは、生活情報誌 「暮らしの手帖」 の創刊者として長年活躍された方で、
昨年のNHK の連続テレビ小説 「とと姉ちゃん」 でもおなじみになりました。
今回は、桜の季節になると、必ず紹介するエッセイ 「花ことば」 を朗読しました。
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② 光原 百合 作 「星月夜の夢がたり」 より 「絵姿女房その後」
女房の 「絵姿」 を眺めては、仕事に精を出していた男。
ところが、その絵が風にさらわれて、お城のお殿様の目にとまった。
その美しさに感じ入った殿様は、家来に命じて女房を連れ去ってしまった。
どうしても女房に会いたい男は、栗売りになってお城へ。
殿様は、自分と男の着物を取り換えて、栗売りになってお城の周りを歩き回った。
ところが、殿様がお城に戻ろうとすると、門番が怪しんでどうしても中に入れてくれない。
こうして、殿様に代わって男と女房がお城に住むようになった。
さて、その後・・・・・
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③ 原田 宗典 作 「人の短編集」 より 「レフェリーの勝利」
21人の 「彼」 と 「職業」 が登場する短篇集。
主人公は全て 「彼」 であり、それぞれの 「職業」 にまつわる視点から物語が紡がれています。
今回は、公務員として地味な毎日を送っていた 「彼」 が、ある日唐突にボクシングに目覚め、
「レフェリー」 としてデビューするまでを描いた 「レフェリーの勝利」 を朗読しました。
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④ 向田 邦子 作 「父の詫び状」 より 「身体髪膚」
「身体髪膚 之ヲ父母ニ受ク 敢テ毀傷セザルハ 孝ノ始メナリ」
これは、「私たちの体は、髪の毛から皮膚に至るまで、すべてが父母から貰ったものである。
自分の身体を大事にすることが、親孝行の第一歩である」という意味で、
体に残る小さな傷を通しての、向田さんの家族への思いが温かい眼差しで描かれた作品です。
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読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が
「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
当日の様子はこちらから http://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-294.php